ワカサギ釣りで使用するリールは、正確なタナ取りと手返しの速さに直結するため、非常に重要な役割を果たします。ここでは、ドーム船でのワカサギ釣りに適したリール選びのコツから、おすすめ製品までを厳選してご紹介します。
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この記事を作った人くるべっち
幼少期から釣りに親しみ、大学では水産学を専攻。淡水の小物釣りから深海の大物まで、国内はもとより、海外の釣りにも精通。釣り歴50年。
ワカサギ釣り用リール選びのコツ
ワカサギ釣り用リールを選ぶ際にチェックしておきたいポイントはいくつかあります。ここでは、特に重要な要素に絞って解説します。
ワカサギ釣り用リールは電動か手巻きか
近年のドーム船では、多くのアングラーが電動リールを使用します。
電動リールは、仕掛けの回収が早く、手返しが格段に向上するため、短い時合を逃さず釣果を伸ばせます。
一方で、超浅場や魚の活性が極めて低い状況では、感度と繊細な操作性を重視し、専用の小型手巻きリールを選ぶ選択肢もあります。
ただし、深場や多点掛けを狙う場合は、電動リールの恩恵が非常に大きいのが現実です。
ワカサギ釣り用リールのカウンター機能と精度の重要性
ワカサギ釣りの生命線は、群れが回遊している正確なタナ（水深）を捉えることです。
電動リールに搭載されているデジタルカウンターは、仕掛けを投入した水深、誘いをかけている水深を正確に表示するため、タナの再現性に優れます。
このカウンターの精度が高いほど、魚探に映った群れを外さずに直撃できます。
また、水深だけでなく、仕掛けを巻き上げている速度や、水深に対する仕掛けの落ちるスピードなど、詳細な情報を表示できる多機能なモデルを選ぶと、釣りの戦略性が増します。
ワカサギ釣り用リールの軽さとコンパクト性
ドーム船でのワカサギ釣りは、竿を手に持って誘いをかけ続ける「手持ちスタイル」が基本です。
そのため、リールは軽量でコンパクトであることが非常に重要となります。リール本体が重いと、長時間の釣りで腕が疲れ、集中力や繊細なアタリを取る能力が低下します。
また、リールが小型であれば、竿を握る手のひらにすっぽり収まり、操作性が向上します。特に女性や子供、体力に自信のない方は、自重が100g以下の軽量モデルを選ぶことを推奨します。
ワカサギ釣り用リールのスプール（糸巻き部）の性能
ワカサギ釣りでは、PEラインやフロロカーボンラインの極細糸を使用するため、スプールの性能は糸絡み（バックラッシュ）の防止に直結します。
スプールは、ラインがスムーズに放出されるよう抵抗が少ない構造であること、そしてラインの巻き取りが均一に行われることが重要です。
また、スプール内部にベアリングが搭載されているモデルは、巻き上げやフォールが滑らかになり、感度の向上にも貢献します。糸落ちの良さと巻き取りの滑らかさが、快適な手返しを実現します。
ワカサギ釣り用リールのドラグ性能と巻き上げパワー
ワカサギは小型魚ですが、多点掛け（複数尾を一度に釣ること）をした際や、不意に大型の魚（トラウトなど）が掛かった際には、ドラグ性能が重要になります。
ドラグがスムーズに作動しないと、細い仕掛けが切れる原因となります。スムーズな滑り出しと、設定したドラグ値を安定して維持できる耐久性が必要です。
また、電動リールの巻き上げパワーも、多点掛けした仕掛けを安定して引き上げるために不可欠です。繊細な操作を可能にする巻き上げスピードの微調整機能もチェック項目のひとつです。
ワカサギ釣り用リールおすすめ７選！
ドーム船のワカサギ釣り用おすすめリールを紹介していきます。
ロープライスモデル
プロックス(PROX)／攻棚VDワカサギ2
ワカサギ釣り専用の手動両軸リール。
手にすっぽり収まるロープロファイルボディに、軽快な巻き上げが可能なシングルハンドルと軽量EVAノブを搭載しています。
水深計はありませんが、ライトラインでもしっかり巻ける狭溝スプールには、狙ったタナに落とせる棚停止フックを装備しているのでタナ取りは万全です。
ダイワ(DAIWA)／コロネットII
小物用手動リールの定番、コロネットの最新版。ハンドルがダブルになってリニューアルされました。
手の平コンパクトサイズ、シンプルで使いやすいのでワカサギのほか堤防釣りや穴釣りでも重宝します。
シンプルながら、巻き上げが速いハイギア仕様、ダブルハンドル、左巻き/右巻き切替可能、ワンタッチスプール着脱、糸噛み防止機構、ラインストッパーなどが標準装備されているので、ビギナーや子供にも使いやすい仕様となっています。
アルファタックル(alpha tackle)／ワカサギB.I.D電動
スタイリッシュでシンプル、使いやすい電動リールです。
簡単な操作性だけでなく、人間工学に基づいたスティックシェイプ ボディ、落下性能に優れた縦置き2BBスプール、電源のオートOFF機能、ワカサギ釣りにおけるベストな巻き上げ速度設定など、細部の機能にこだわった使いやすいオールラウンドリールとなっています。
ハピソン(Hapyson)／高トルク電動リールYH-203
4尾5尾といった連掛けや、メガワカサギでも一定のスピードで巻き上げ可能な高トルクモデル。
5分に1回、40gのオモリを10m巻き上げた場合、12時間以上使用することができます。
5段階巻き上げスピードコントロールと、お手軽な自動巻き上げ機能付き。ひと目でわかる水深カウンター搭載。落下防止用の尻手ロープも付いています。
プロックス(PROX)／攻棚ワカサギモータードライブEC
ハイパワーモーター搭載のデジタルカウンター付ワカサギ電動リール。
巻き上げスピードは5段階に調整でき、巻き込みを防ぐ船べり自動停止機能もあります。
設定した位置で仕掛けを自動停止することができる、自動タナ停止機能も付いていて便利です。
スプールは滑り止め加工が施され、空回転によるトラブルを防ぎます。
ワカサギジョインターが標準装備されており、穂先の角度調節、ガイドの下向き・上向きが自在にセット可能です。
ハイプライスモデル
ダイワ(DAIWA) / クリスティア ワカサギCRS-Cα
スマートフォンとの連携システム、DAIWA CONNECTEDを搭載した電動リール。
スマートフォンのスクリーンをタッチすれば、各種設定を、より見やすい画面サイズで、より簡単にカスタマイズが可能。
設定時だけではなく、スマートフォンのLIVE画面を開いておけば、仕掛けの投入レンジや誘いがリアルタイムグラフで表示されます。
また、釣り上げた数をフィッシュカウンターにポンとタップすると、そのワカサギたちが、どの時間帯に、どの誘いでヒットしたかなどの釣行データがオートマチックに生成されます。
使用シーンによって電池か外部電源αユニットAIRの使用を選択可能。
シマノ(SHIMANO) / レイクマスターCT-ET
外部電源仕様とすることで、自重90g（ケーブルを除く）という驚異の軽さを実現。手感度の向上と集中力の持続を両立しました。
タナ取り時、指でスプールを快適に回すことができる『縦型スプール』をはじめ、『バックラッシュ防止システム』、『水深補正機能』、『タナ停止機能』、文字が大きく見やすい視認性に優れた『大型ドット液晶』を搭載。
通常の巻き上げとは別に設定した速度に、左右のボタンを同時に押すことで一瞬で切り替え可能なスピードシフト機能も装備されています。
まとめ
近年のワカサギ釣り用電動リールは非常に優秀です。
ただ、高性能リールの唯一の欠点は価格。とりあえずは安価な手巻きリールから始めて、「この釣り面白そうだから続けてみよう」と思ったら、次のステップとして電動に手を出してみるのもいいでしょう。
間口は広く、奥行きが深いのがワカサギ釣りですよ。
