ワカサギ釣りは、水深や魚の活性に合わせた繊細な仕掛け選びが釣果を大きく左右します。ここでは、ドーム船で使用するワカサギ釣り仕掛けの選び方のポイント、おすすめ製品を紹介します。
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この記事を作った人くるべっち
幼少期から釣りに親しみ、大学では水産学を専攻。淡水の小物釣りから深海の大物まで、国内はもとより、海外の釣りにも精通。釣り歴50年。
ワカサギ仕掛けを選ぶコツ
ワカサギ仕掛けを選ぶ際にチェックしておきたいポイントはいくつかあります。ここでは、特に重要な要素に絞って解説します。
ワカサギ仕掛けのハリのサイズと種類
ワカサギ釣りのハリのサイズは、一般的に1号から2号がメインです。
平均サイズが小さい時期や、食い渋る時期は1号、大型狙いや活性が高い時は1.5号〜2号を選びましょう。
ハリの種類には、袖型(ソデ)と狐型(キツネ)があります。狐型は懐が深くバラシが少なく、袖型は軽い力で刺さりやすいのが特徴です。
ドーム船では、魚の口にスムーズに掛かる袖型や、わずかなアタリを確実にフッキングさせるための超軽量なハリが向いています。
カラーバリ(赤、金、緑など)も、アピール力を高めるために重要です。
幹糸・枝スの長さと太さ
仕掛け全体のバランスを司るのが、幹糸と枝ス(ハリス)です。
ドーム船の釣りでは枝スの長さは3c〜5cm程度の短めが基本となります。
枝スが短いと、エサが誘いに敏感に反応し、アタリも明確に出やすくなります。逆に長すぎると、アタリがボケたり、手前マツリ(仕掛けが絡むこと)の原因になります。
幹糸と枝スの太さは、細いほど感度が増しますが、太いほど強度が増します。
標準的な太さは、幹糸0.3号〜0.4号、枝ス0.15号〜0.25号を目安に、極細を選ぶと繊細な釣りが可能です。
ハリ数(本数)の選択
仕掛けに付いているハリの数は、5〜10本が一般的です。
ハリ数が多いほど一度に多点掛けできるチャンスが増えますが、その分、水中で仕掛けが暴れたり、投入・回収時に絡んだりするリスクも高まります。
ドーム船のような狭い場所では、手返しとトラブル回避を重視し、5〜7本程度の仕掛けを選ぶのが賢明です。
ただし、魚群が濃く高活性で連掛けを狙いたい場合は、8〜10本仕掛けも有効です。竿を2本出す場合は、合計針数の制限(釣り場による)に注意しましょう。
仕掛けのカラーとアピール力
ワカサギ釣りにおいて、仕掛けの色はアピール力に直結します。
基本はケイムラ(紫外線発光)や夜光(グロー)といった集魚効果のある加工が施されたものを選びましょう。
また、ハリの色(金、銀、赤、緑など)や、集魚ビーズ、ラメなどの装飾も重要な要素です。
澄んだ水質の釣り場や、食い渋る時はナチュラルな色(茶、クリア)を選び、濁りがある時や朝夕のローライト時は、金、赤、ケイムラなどの目立つ色を選ぶと効果的です。
魚の活性やその日の「当たりカラー」に合わせてローテーションすることが大切です。
オモリ負荷(適合オモリ)
ドーム船で使用する竿(リール)には、仕掛けのオモリ負荷(使用できる重さ)が表示されています。
仕掛け選びでは、使用するオモリの重さに仕掛けが耐えられるかを確認しましょう。通常、ドーム船では5〜10g程度の軽量なオモリを使用します。
こうした軽量オモリに対応するため、仕掛けの幹糸や枝スは細めに作られていることが多いです。
使用するオモリに対して仕掛けが太すぎると、水中で張りが出すぎてナチュラル感が損なわれ、細すぎると切れる原因になります。
オモリ負荷と仕掛けの強度のバランスを考慮した選択が必要です。
ワカサギ釣りおすすめ仕掛け14選
ここでは、オールマイティに使える基本的な仕掛けと、食い渋りに対応した仕掛けを各メーカーから1種類ずつピックアップして紹介します。
バリバス(VARIVAS)
バリバス(VARIVAS)/ワカサギ仕掛け 基本
初めての方から、ベテランワカサギ釣り師まで使いやすい定番ワカサギ仕掛け。
どんな状況でも対応可能なオールラウンドな設計。掛かりの良い狐鈎を採用。
ハリのチモトに装着されたミルキーピンク玉は紫外線をよく反射するため、あらゆる状況でワカサギに対してナチュラルにアピールします。
バリバス(VARIVAS)/ワカサギ仕掛け 渋時
ハリのチモトに装着した発泡素材のふわふわ玉により、スローな誘いが可能に。
エサをゆっくり見せることができるので、うつむきがちなワカサギも思わずパクっと食いつきます。
掛かりの良い狐バリを採用。またVARIVAS独自のゼロフリクションコートを施すことで刺さり抜群。5本バリと6本バリの2タイプがあります。
ダイワ(DAIWA)
ダイワ(DAIWA)/クリスティア 快適ワカサギ仕掛け 定番 ナイロン
初めての方でもベテランでも、誰もが使いやすく、お求め安い価格設定のまさに「定番」シリーズ。
ハリス長3.5㎝なので誘いがしっかりでき、アタリもわかりやすく、食い渋りに強いのが特徴!
ハリはもちろん驚異の貫通力、サクサス。マルチタイプでフッキング抜群。
釣り場や状況に合わせて使えるよう5本バリ、6本バリ、7本バリが用意されています。オールナイロン仕様。
ダイワ(DAIWA)/クリスティア 快適ワカサギ仕掛け 定番 ナイロンロング
より食い渋りに強いオールナイロン+ロングハリス(4.5㎝)仕様。
「定番ナイロン」で乗りが悪くなった時のローテーション仕掛けとして有効。
「定番ナイロン」と仕掛け全長が同じなので、セッティングを変えずにチェンジできます。5本バリ、6本バリ、7本バリが用意されています。
オーナー(OWNER)
オーナー(OWNER)/時短ワカサギ5本
エサが刺しやすく、手返しが速い。だから「時短」。扱いやすい5本バリ仕様。
早掛かりの狐バリとバレにくい袖バリの良いとこ取りという理想のハリを採用。
ハリを持ちやすく、エサ付けや魚が外しやすい長軸形状で、電動の高速巻き上げにも対応するバレにくいフトコロ形状。
幹糸、ハリスともに低伸度で高感度なフロロカーボンを使用しています。
オーナー(OWNER)/タフ渋りワカサギ袖6本
食い渋りに差が付く極小バリを使用した6本バリ仕掛け。
TAFF WIRE素材を小バリにも使用。激鋭ハリ先のキレが持続。貫通力をさらに高め、茶バリ、金バリの効果を活かすクリアーマジックフッ素を採用しています。
枝バリにはソフトナイロンハリスを採用。スローでフワッと魅せる誘いを演出します。
軽量小バリとの相乗効果により、食い込みも抜群です。
がまかつ(Gamakatsu)
がまかつ(Gamakatsu)/ワカサギ連鎖 ベーシック2(袖タイプ)
基本に忠実に、入門者から上級者まで使えるベーシックな仕掛け。
しなやかでヨレにくい高耐久性の“鮎ナイロン”を採用。
驚異の貫通力を誇る「ナノスムースコート」のハリと相まって、基本性能の優れた仕掛けです。
キープ力に優れた袖タイプ。5本バリと6本バリをラインナップ。
がまかつ(Gamakatsu)/ワカサギ王 極渋り(狐タイプ)
ハリス部にしなやかで強度のある鮎用ナイロンハリスを採用した極細仕掛け。
これにより幹糸、ハリスの結束部の強度が向上しました。
同号数の他の仕掛けに比べ、糸ヨレなどが起こりにくく、細糸特有のわずらわしさを感じさせません。
極細で長めのハリスがわずかな湖流を捉えることでエサを自然に浮遊させ、置き竿でもアタリが出るほどです。
ささめ(SASAME)
ささめ(SASAME)/ドーム60
ドーム船で扱いやすい全長60cmの5本バリ仕掛け。
幹糸0.8号とやや太糸仕様なので、不慣れなビギナーでも仕掛け絡みが軽減できます。
ハリは秋田狐(茶)の0.8~2号の4タイプがラインナップ。枝間10㎝、ハリス2㎝。
ささめ(SASAME)/激渋
小バリ、細ハリス設計により、激渋時のワカサギに対応する6本バリ仕掛けです。
ハリは秋田狐(茶)の夜光塗料付き0.5、0.8、1号の3アイテム。いずれもハリス0.2号、
幹糸0.3号。枝間12㎝、ハリス長は上2本が2㎝、中2本が2.5㎝、下2本が3㎝のdセッティングです。
カツイチ (KATSUICHI)
カツイチ (KATSUICHI)/ オールラウンダーきつね
その名の通り、あらゆるフィールドに対応する全長75cm、5本バリ仕掛け。
釣れるワカサギのサイズが小さい時でも口に入りやすく、掛かりやすい形状。掛けた後は外しやすく、手返しがいいのも魅力。
ハリはフッ素メッキ加工シルキーコート採用の先攻秋田きつねを使用。
0.5、1、1.5号の3アイテム。枝間15㎝、ハリス長3.5㎝。
カツイチ (KATSUICHI)/フィネスワカサギ 4本鈎
超極細ハリス・極小スイベル・留め無し・細軸バリなど、魚へのプレッシャーや抵抗となるものを極力排除し、食わせにこだわったフィネス(繊細・技巧)仕掛け。
究極の手返しを実現する全長60cmの4本バリタイプなので、リーチの短いお子様にも最適。
フロロカーボン幹糸0.2号、エダス0.15号4㎝。
ハヤブサ (Hayabusa)
ハヤブサ (Hayabusa) /瞬貫わかさぎ 速掛型 5本鈎
驚異の貫通性能を誇るフッ素コーティングフック、速掛ワカサギを採用した5本バリ仕掛け。掛かりの良さと高いキープ力が特長です。
幹糸には高感度フロロカーボンライン「スーパー渓流 馴」、ハリスは中間的な比重のエステルを使用。
ハリのチモトはラメのキラメキと蛍光ムラサキの妖しい光でアピールするケイムララメ留仕様です。
ハヤブサ (Hayabusa) /瞬貫わかさぎ 速掛型 広層ロングハリス6本鈎
広層ロングハリスモデルの全長96㎝6本バリ仕掛け。
驚異の貫通性能を誇るフッ素コーティングフック、速掛ワカサギを採用。
枝間18㎝、ハリス長4.5㎝のセッティングです。
まとめ
いわゆる当たり仕掛けは、その日の天候、水温、水色、濁り、魚の活性などによって変化します。
このため、仕掛けはタイプが異なるものをできるだけたくさん用意し、そのときの状況に合うものを見つけ出すことが、好釣果を上げる秘訣になります。
信頼できる仕掛けをいくつか持っていると自信を持って攻めの手を繰り出すことができるでしょう。

