【トカラ列島のカンパチジギング】Team XESTAが手にした驚愕の57キロ!!

ジギング

秘境、トカラ列島周辺海域は数々の巨大魚がキャッチされている憧れの海。そんな海で57キロのカンパチがキャッチされた。アングラーはTeam XESTAのKEIKOさん。キャッチにいたる全貌をレポートしよう!

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この記事を作った人ヤップ!編集部
編集長の大川直を中心に、ヤップ!でオフショア情報を発信する人たち。実態は釣りをメインフィールドとして活躍するプロ集団。それぞれに得意な分野について執筆&撮影して投稿。信頼できる情報を分かりやすく伝える! をモットーに活動中。

異業種からXESTAの展開するコアな釣りの世界に飛び込んだKEIKOさん。恐るべき釣り運の持ち主だ。

57キロのカンパチを釣った女性、XESTAスタッフのKEIKOさん

デカいカンパチをひざの上に乗せて写真を撮りたい! 

ジギングアングラーが抱く、夢のひとつじゃないでしょうか?

その夢を叶えるならやっぱり遠征でしょ、となります。 でも、マッチョな体とバキバキに硬いロッド、超ヘビーなジグが必要と思うのが当然です。お金も掛かります。

そんな漢くさい釣りの代表格、遠征のカンパチジギング。ですが、ヤップ!編集部は女性アングラーが57キロというモンスタークラスをキャッチしたという情報をキャッチしました。

女性の名はKEIKOさん。ショアからオフショアまで、幅広いジャンルでイケてるタックルをリリースしているXESTAのスタッフであり、女性アングラーのためのアパレルブランド、Venus Crewのプロデューサーでもあります。

KEIKOさん、Team XESTAのメンバーだけあって、クロマグロを釣ったりもしていますが、遠征カンパチジギングは数えるほどの経験しかない、とのこと。

根っからのカンパチフリークではないとなれば、強烈な引き運の持ち主ですよね。57キロより大きいカンパチをジギングで釣ったことがある人なんて、日本中探しても数えるほどしかいないんじゃないでしょうか?

ヤップ! では釣りあげたKEIKOさんと、XESTAの宇都宮基浩さんにインタビューを敢行。アツい!トカラ釣行の模様をレポートします。

XESTAフィールドテスターの森本純さんがキャッチした37キロ。立派な、誇れるビッグフィッシュです。

トカラの海が爆発! いきなりの33キロ&37キロ登場

トカラ釣行のメンバー、Team XESTAは男性4人、女性はKeikoさんひとりの計5人でした。日程は移動日も含めて9月の後半から10月初旬にかけての5日間。それでも天候の影響もあって本命ポイントで釣りができたのは1日だけ。しかし、その1日が爆発した、ということです。

ベタ凪に恵まれたその日。満潮に絡んだ朝一番が期待大、という潮周りでした。

200メートルから170メートルへと駆け上がる大本命ポイント。満潮に向けて潮が止まりかける直前のタイミングからのスタートでした。

ひと流し目は不発。しかし、潮の流れ方は素直で、速度も1.7ノットと理想的。これはイケる! という感触だったようです。

ふた流し目で、まずはハイピッチで釣っていた谷澤祐也さんにヒット。ほぼ同時にスロージギングを展開していた森本純さんにもヒット!

今釣行のきっかけを作った谷澤祐也さん。33キロのカンパチは、やはり巨大魚と呼ぶにふさわしい。

「谷澤くんは使っていたロッドがPPJ B52というパワーロッドだったこともあり、割と余裕のファイトでしたね。ドラグもまあまあ入れていたので、ファーストランも20メートルぐらいしか出なかったんじゃないですかね。意外に素直に上がってきた感じです。森本さんは基本、ボトムから10メートルぐらいを丁寧に探っていたようです。シャクり切ってからのフリーフォール中にラインがピタッと止まってドンッと来て、ファイトが始まったような感じでしたね」(宇都宮さん)

谷澤さんのキャッチしたカンパチは33キロ。森本さんの魚は37キロ。これだけでも凄い釣果なんですけど…。

巻け! 巻け! 次々に入る指導に冷静に対応、しっかりキャッチに結びつけたのはさすがTeam XESTA。

泡と一緒に海面に浮上したのはカンパチ57キロ!

その後は潮も止まって一段落。ポイント移動したものの魚探の反応はいまひとつ。休憩を挟んだりして、干潮からの上げ潮が効き始めるタイミングを狙って、朝一番のポイントに戻って再開したそうです。

14時過ぎ。その時は来ました。

「私は朝から釣果もなく迷走していました。でも、気を取り直して、周りの状況からもスロージギングへの反応がいいかな、と思ったのでロッドをサミットエディションB645に、ラインも4号に落として丁寧に誘うことを心掛けることにしました。ジグもスローエモーション チャフ360グラムのパールホワイトブルーグローにチェンジ。ウルトラグローシール6mmドットでアピール力をアップしました」(KEIKOさん)

ヒットジグはスローエモーション チャフ360グラムのパールホワイトブルーグロー。

「ボトムから丁寧にシャクり始めたんですが、すごくいい感じで気持ちよくシャクれたんです。楽しいなあ、と思いながらも少しよそ見をしていたら、ジグになんかジャレついてきたんです。そこでフワッとひとシャクリしたらドンっと!来たんです」(KEIKOさん)

「途中で根掛かりかな、と思ったりもしたんですけどね(笑)。でも、バラさないようにってところを意識しました。あまりに大きい感じだったのでパニックになっちゃいそうでしたが、周りからたくさん指導が入ったので、それをよく聞いてなんとか。全身を使って1回ごとに船べりから体を乗り出して、そこからロッドを持ち上げてリールを回す、ということを繰り返しました」(KEIKOさん)

いわゆるストレートポンピングというヤツでしょうね。でも、しっかりアドバイスを聞いてファイトを展開するなんて、実際はなかなか出来ません。凄いですね。

とはいえ大汗をかいて、泣きそうだった、とのことですが…。まあ、相手が相手ですから。

ボカンッと浮上した巨大カンパチ。深場のジギング、大型のカンパチやモロコなどによく見られる光景だ。

「カンパチは57キロでした。大きさが凄かったです。驚きでした。マグロ以外であんなに大きな魚を見たことはなかったので。大体の魚は船べり近くに上がってくると思いますけど、船から50メートルくらい離れたところで泡と一緒にボカンッと上がったのも驚きましたね」(KEIKOさん)

ボカンッとあがるところ、見てみたいですね。

森本さんがキャッチした37キロのカンパチとPPJ B60。

XESTAが考える遠征のカンパチジギング用王道ロッド

トカラに行けば誰でも巨大カンパチが釣れるのか? と言えば、その答えはノーでしょう。

実は57キロをキャッチしたあと、数回のバラシがあったそうです。

「やはり魚をしっかりとコントロールできるタックルを使っていたかどうかが、獲れるかどうかの分かれ目になると思います。とくにロッドに関して、その差が出たと思います。

KEIKOが使ったロッドはサミットエディションのB645。これは僕がずっと遠征ジギングをやってきて、5番にパワーを持たせる必要がある、と思って作ったロッドです。6番、8番がダメってことではないんですが、今回狙った水深よりもうちょっと深いところ、250から300メートルくらいの水深で、より重いジグをしっかりシャクれるように調整してあるロッドなんです。だから、6番、8番では今回の水深、ジグの重さでは硬すぎてスロージギングがうまく展開できない。

反対に4番とかだとちょっとバットが弱くて。そこで5番なんです。掛けてから必要になるパワーと、ジグのシャクリ心地を両立させています。それがサミットエディションのB645なんです。まさに、200メートル前後の水深で400グラム前後のジグをきっちりスロージギングで使いたい、という思いで作ったロッドがドンピシャでした。

森本さんが使ったロッドにも同じことが言えます。PPJは数々の遠征ジギングで磨き上げたロッドですが、サミットエディションのB645と同じようなパワーと400グラム前後のスローを快適に扱えるように、という目的で作ってあります。遠征に行ってスロージギングをやりたい、ということなら PPJ B60って言える完成度のロッドです。

2本のロッドを比べるなら、少し長いロッドできちっとフォールも活かして釣りたいって要望があるならサミットエディションB645がおすすめです。結局、王道の釣りをやって2人とも獲ることができた、と言えると思います」(宇都宮さん)

カンパチが巨大なネットに収まった。チームで釣った! 思わず歓声があがる瞬間だ。

まとめ デカいカンパチへの思いが形になった!

「デカいカンパチを釣るなら、人が入ってないエリアに行くしかないな、とずっと考えていました。これはいまでも同じで、やはり秘境のフィールドに行くしかないなと思っています。

それで小笠原や与那国を含めて、人が行きづらいところに行って、ビッグフィッシュを求めるという釣りをずっと展開してきたんです。今回の海域にもずっと行きたいなって、何度も何度もチャレンジしてきましたが、天候に阻まれて行けなくて。

とにかく、デカい魚を釣りたい。そのために道具の開発もしてきたわけで。そういう思いがまあ、ようやくひとつ形になったということは大きかったですね」(宇都宮さん)

大型カンパチを求めて数々の遠征釣行を繰り返してきたTeam XESTA。誰が釣るかは大きな問題ではないようです。

オレが釣った、ワタシが釣った、というのではなくチームとしてキャッチした1本。

その喜びをみんなで分かちあう。そんな釣りは美しいですね。ロマンですね。

でも、やっぱり57キロを女性が釣ったっていうのは凄いですよね。


■タックルデータ

【KEIKOさん 57キロタックル】
ロッド/スローエモーション サミットエディションB645
ジグ/チャフ360g パールホワイトブルーグロー+ウルトラグローシール6mmドット
リール/シマノ オシアジガーリミテッド3000HG
ライン/PE4号
リーダー/フロロ―ボン20号 70lb
アシストフック/XESTAスローチューンコンプリート4/0 5cm
アパレル/VenusCrew

【森本純さん 37キロタックル】
ロッド/XESTA PPJ B60
リール/SOM BHL120N-Hi
ジグ/XESTAチャフ420g フルシルバー(+ブルーグローシール)
ライン/ PE4号
リーダー/XBRAID FC ABSORBER Slim&Strong 18号
フック/ガマカツ貫5/0ツイン
アシスト/XESTAアシストPEフロロ芯入り 30号

【谷澤祐也さん 33キロタックル】
ロッド/XESTA PPJ B52
リール/アキュレート バリアント600N
ジグ/ゼスタ フレア500g パールホワイトスポットブルーグロー
ライン/ PE5号
リーダー/プレミアム万鮪フロロ30号
フック/ASS 大鈎6/0(フロントシングル)
アシストライン/ザイロン30号テーパー

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