釣り物の少ない冬にあって、手軽で安定した釣果を期待できるのが東京湾のメバル&カサゴ。ボートゲームなら、岸から届かないポイントも安全・確実に攻略が可能だ。
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釣り経験はあるものの、ビギナーレベルから抜け出せずにいる30代男性。オフショアゲームでエキスパートを目指すべく奮闘中。東京都在住。
徳永兼三(とくなが・けんぞう) 東京都大田区でプロショップ『BASS MATE』を経営するエキスパートアングラー。バスフィッシングからマグロ、GTといったビッグゲームまで幅広くこなし、国内外のフィールドに精通。これまでに数々のレコードフィッシュを釣り上げている。
池貝雅俊(いけがい・まさとし) バスフィッシング、シーバス、近海のオフショアなど関東周辺のルアーゲーム全般に造詣の深いバスメイトの店長。タックルに関する知識も豊富で、店内で扱う商品在庫のすべてを把握していると言っても過言ではない。
手軽で確実。圧倒的な魚影を誇る東京湾のロックフィッシュ
ヤップ君こんにちは。相変わらず釣りに行ってますか?
年末年始は何かと予定が詰まっているし、そもそも冬は寒いしで、このところちょっとサボり気味です。でも釣りに行きたい気持ちはあるんです。来たるべきシーズンへのウォーミングアップも兼ねて、手軽で確実に釣果を期待できる釣りってありませんか?
相変わらず欲張りなリクエストですね(笑)。でも大丈夫、冬はボートで狙う東京湾奥のメバル&カサゴが面白いですよ。うちのガイドでもシーバスが落ち着く冬場が本番になります。
メバカサと言えばオカッパリの人気ターゲットですよね。ボートからのほうが釣れるんですか?
もちろん堤防や磯でも釣れるのですが、冬の夜釣りだけに危険だったり、体力的に厳しかったりすることもありますよね。その点ボートゲームは短時間で、より安全、確実に魚を手に出来る点が魅力です。
たしかに冬の夜は寒いし、釣れないと心が折れそうです。慣れない釣り場ではポイントを探すのも大変そうだし。
ガイドボートでは私たちが釣れるポイントにご案内しますし、岸からは行けない場所も攻められます。沖側から魚にアプローチできるのも、ボートならではのメリットですね。
タックルの流用もOK。手軽に楽しめるのが魅力
そんなポイントで釣り方を教えてもらいながらやれば、釣果は堅いかも。
それにビッグゲームと違って特別なタックルも必要ありません。バスロッドでもトラウトロッドでも、もちろんソルト用でも、ライトなスピニングロッドがあれば釣りが成立します。リールも普段お使いのものでOKです。
そう考えるとボクのリクエストにピッタリですね。でも根魚の釣り場と言えば岩礁帯のイメージじゃないですか。東京湾には根や岩礁があるんですか?
根は多くありませんが、人工的な都会の海であるがゆえに魚が住み着くストラクチャーが無数にあって、実は魚の数は多いんです。磯などと比べても、根魚の魚影は濃いかもしれません。
言われてみればそこら中に堤防やテトラ、護岸の支柱なんかがありますね。
しかも東京湾はSOLAS条約等で立ち入りや接近が制限され、意図せずに魚が守られている保護エリアもたくさんあります。たとえば羽田空港のD滑走路の下は、チタンコーティングの支柱が2000本も連なる巨大なストラクチャーでありながら、未来永劫誰も手を出せない。
それはスゴイですね。そういう場所にどれだけ魚がストックされているのか、想像すらできません。
しかもしかも、そんな状況であってもエサ釣りの遊漁船は産卵期の釣りを自粛しているし、私たちガイドボートは基本オールリリースで、釣った魚を持ち帰らないようにしています。
いろいろな形で守られているんですね。ただ東京湾だし、大型は期待しないほうがいいのかな。
そんなことないですよ。メバル、カサゴともに最大で30センチクラスが釣れます。それも東京湾の魅力と言って良いでしょう。どちらも成長が遅く、25センチに育つのに5年、尺クラスともなれば10年かかると言われる魚なので、皆さん驚かれます。
タックルで優先すべきはトラブルの軽減と環境負荷
タックルは特別なものは必要ないということですが、ベイトよりもスピニングがおススメなんですか?
そもそも中層でフォール中のアタリを取るような釣りではありませんし、なんと言っても夜釣りではトラブルが少ないことが一番ですからね。強いて言えば、ボトム狙いで重めのリグを使うときはベイトでもいいかな? というくらいで、基本はスピニングです。
ラインは細いのを使ったほうがいいですか?
カサゴとメバルでは若干違っています。カサゴ狙いの場合はPE1号~1.5号に16~20ポンドのフロロカーボンリーダーを結んでいます。
想像していたよりも太いんですね。
魚のサイズに合わせればもっと細くてもいいんですが、狙うポイントは障害物周りで根掛かりや根ズレも多く、PEが細いとメインラインから切れてしまうんです。それによってラインとワームを海中に残してしまうのを避けるために、あえて太くしています。
万が一根掛かりしても、環境に与える負荷は最低限に抑えるってことですね。
その通りです。太くしておけば最悪でもハリ先を失うだけ、うまくすればハリが伸びて全回収できる可能性もありますからね。それにラインシステムを暗いなかで組み直すのは大変なので、そういう意味でもブレイクは極力避けたいんです。
ラインが細いほうがよく釣れるとかはないんですか?
それは大丈夫です。カサゴは糸が太くても問題なく食ってきますし、そもそも夜なので見切られにくいですしね。
後編に続く
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