すえ丸船長の須江一樹が東京湾のイマの釣りを教えてくれます!不定期連載の記念すべき第一回のテーマは「夏のビッグベイトシーバス」。タックルセレクトからこれだけはやらなきゃ!とマストハウツーまで全公開。ビッグベイトって秋の釣り、ってわけじゃなかったんですねえ。
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この記事を作った人すえ丸船長・須江一樹(すえ・かずき)
埼玉県出身横浜市在住。姉妹の父。10歳の頃ブラックバスブームで釣りを始める。
釣りを仕事にすることを夢見て30歳で横浜の名門アイランドクルーズに入社しガイド業を始める。10年の修行期間を経て2025年、「すえ丸」開業。趣味は釣り。得意なこと釣り、苦手なこと釣り。
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画像提供:すえ丸
夏は暑い!ビッグベイトシーバスが熱い!
いまや東京湾の代名詞的な釣りとなったコノシロパターンのビッグベイトシーバス。しかし、まだまだコノシロパターンは秋の釣りだと思っている方が非常に多いのが現状です。実は近年の東京湾ではほぼ一年中コノシロパターンでビッグベイトが釣れる海となっています。この夏というシーズンも例外ではありません。
ここで一つ皆さんに質問ですがシーバスの旬の季節っていつかご存知でしょうか?シーバスというよりはこの場合スズキですね。スズキの旬は夏です。夏のスズキは筋肉質で身に脂がしっかり乗り、ガッシリとした体型になり非常に美味ということで知られています。
これが釣りにおいて何の関係があるかというと、夏はシーバスがとにかく元気だと言うことです。夏のシーバスは1年で最も引きが強く青物かのようにギャンギャン暴力的な引きをします。この1年のなかで最も引きが強い元気な夏シーバスをビッグベイトで狙うエキサイティングな釣りが夏のビッグベイトシーバスなのです。
夏のビッグベイトシーバスはデカトップが熱い!

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特に夏のビッグベイトシーバスの特徴としては表層系のルアーが強いということが挙げられます。そして大きいルアーの方が反応が良いことが多く、いわゆる「デカトップ」の釣りが有効になることが多いです。
さらにデカトップに出る魚は当然デカいことが多く、ランカー率の高さも夏の特徴でもあります。ちなみに僕の自己記録である95cmは真夏の8月15日に釣れています。ルアーはコノフラット195Fと、やはり表層系のルアーでした。
夏のビッグベイトシーバスは真夏になればなるほど、水温が上がれば上がるほどビッグベイトでしか釣れなくなります。厳密に言うと水温が高くなったことにより溶解酸素量が下がるとビッグベイト一辺倒になります。
ミノーやバイブレーションなどのいわゆる普通のルアーには全く反応しなくなってしまうと言うことです。夏のビッグベイトの釣りは、ビッグベイトで釣れたら楽しいという訳ではなく、またビッグベイトの釣りも出来るよという訳でもなく、良くも悪くも夏シーバスを釣るためにはビッグベイトでしか釣れないと言う状況になります。これが現状の東京湾の真夏なのです。
東京湾の夏のビッグベイトシーバスタックル

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ビッグベイトの釣りでは基本的にはベイトタックルを推奨しています。
特に夏のビッグベイトシーバスはトップウォーターやジャークベイトなどロッドアクションで操作をするルアーが有効になることが多いので、手首の自由度が高いベイトタックルがオススメです。
ロッドは短めの6〜7ftほどで、硬めのXH以上のパワーのものが必要です。
リールはPE5号ラインを最低150m巻き込めるラインキャパシティがある大きめのベイトリールで、ハンドル1回転あたりの巻き取り量が100cm程度のリールが必須です。
リールが小さいとパワーがないのでファイト中のバレの可能性が高くなります。また遅いリールはアクションがつけられなくなってしまうので巻きの速いリールが必須です。
メインラインはPE4~6号、リーダーはナイロンの50〜60lb程度を使用します。細いラインのメリットは何もなく、トラブルが増えてしまうだけなので、必ず太めのラインを用意しましょう。極端な話ですがPE1号か10号かなら10号の方が釣れる可能性が高い釣りです。
すえ丸船長使用タックル
ロッド:テイルウォーク(Tailwalk)/BOATGAMERSSD C66SXH
リール:テイルウォーク(Tailwalk)/WIDE BASAL81R
ハンドル: スタジオオーシャンマーク(StudioOceanMark)/NO LIMITS AC30/C53W
ライン: バリバス(VARIVAS)/アバニ キャスティングPE SMP ヒラマサチューン X8 5号
ショックリーダー: バリバス(VARIVAS)/VEP Shock Leader [Nylon] 50lb
すえ丸船長オススメルアー
船長のおすすめルアー、ベスト3を紹介します。
デュオ(Duo)/ラフトレイル ボラペン245F
夏はトップウォーターが非常に有効です。特に大きいペンシルベイトにしか反応がないときも多く、釣れたら楽しいからではなく釣るために必須なルアーが大きいペンシルベイトです。
ドッグウォークが得意で、ロールアクションで強烈にシーバスにアピールするボラペン245Fは夏のトップウォーターにぴったりなルアーです。
デュオ(Duo)/ラフトレイル コノフラット195F
通年、ビッグベイトシーバスにおける超定番ルアーであるコノフラット195F。もちろんこの夏も有効なルアーです。
トップに出切らないけど表層を意識しているときは独壇場になります。どんなときでも魚を反応させることが出来ると言いたくなるほどシーバスが好きなビッグベイトですので、パイロットルアーとして使用するのも有りです。
エレメンツ(Elements)/ダヴィンチ190
表層系が効くことが多い夏のビッグベイトシーバスですが、やはり濁った時などは潜らせた方が反応が良い時もあります。そんなときに抑えとして有効なルアーがダヴィンチ190です。
2m以上潜るこのルアーは、表層に上がって来ないシーバスを直撃で狙うことができます。巻くだけで釣れるルアーなので、ロッドアクションが苦手な方にも使いやすいルアーです。
夏のビッグベイトシーバス、釣り方ワンポイントアドバイス
夏のビッグベイトシーバス、船長からの釣り方のアドバイスを紹介します。
左右へのダート幅を最大に
トップウォーターやジャークベイトなど、横へスライドするアクションをするルアーは横へのスライド幅が最大になるようにアクションさせてください。
さらに手前に来ないように横へ横へと動かして1キャストでスライドする回数も最大になるようにアクションしましょう。
フルキャスト
ビッグベイトの釣りで重要なことは飛距離です。とにかく飛ばした方が釣れます。
投げるのは追い風方向のみです。腕の力で振らずに体全体を使って遠心力を使って飛ばすようなイメージで飛ばすと、体への負担も少なく最大飛距離で飛ぶようになります。
ファイトは竿を真っ直ぐにしてゴリ巻き
夏のシーバスは人間の反射神経よりはるかに早く動きます。さらに手前に走ってくるのが特徴ですので、とにかく巻きまくらないとテンションをかけきれず跳ねてすぐにバレてしまいます。
バラさないコツはとにかくリールを巻くこと。シーバスが引こうが跳ねようがとにかく巻くことでバレを防ぐことができます。フッキングは必要ありません。とにかく巻いてください。
すえ丸DATA
神奈川県横浜市子安「すえ丸」
◎TEL:090-7014-8011(須江一樹)
◎HP: https://suemaru.fishing/
◎BOAT:ヤマハ 和船W-32AF(エンジン:スズキ 4ストローク船外機 175馬力・ホンデックス魚探 HDX10C・ホンデックスマルチスキャン(ソナー) HE-773・ロッドホルダー17本・電動マリントイレ)
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