至高の操作性と絶対感度を具現化した!XESTAスローエモーション リミテッド60登場!

ジギング

XESTAスローエモーション リミテッド60が登場!トレカ®︎T1100Gをメインマテリアルにスローテーパー寄りに設計、「至高の操作性と絶対感度」を追求したシリーズです。アングラーを疲れさせず、ナチュラルなジグアクションを可能にした限定モデルの性能を、監修を務めたフィールドテスターの田中清和さんが解説します!

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この記事を作った人ヤップ!編集部
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XESTAスローエモーション リミテッド60のコンセプト

ヤップ スローエモーション リミテッド60のコンセプトを教えてください。

田中清和(以下、田中) スローエモーション リミテッド60は、「至高の操作性と絶対感度」を追求したロッドです。魚が嫌う物の中に振動があります。人間の力が、ジグに伝わってジグが水中で動く=移動してる間はこの振動が大きく、そうではないフォールのときなどはその振動が小さい、だから魚はフォールでよく食ってきます。この点に注目し、スローエモーション リミテッド60の開発が始まりました。

ファストからスローへ。XESTA スローエモーション リミテッド60のテーパー設計

ヤップ これまでのスローエモーションシリーズとはかなり異なるイメージのロッドになりますか?

田中 いままでのスローエモーションシリーズは基本的にファストテーパーで作っていました。世の中のスローという名前が付いているロッドの中でも、タイプとしてはちょっとファストテーパー寄りだったと思います。どちらかというとジグを動かしたい、キビキビ動かしたいときに効果的だったと思います。ジグが動いてる方が食うというイメージがあって、高弾性カーボンを使っていたんです。でも、潮が重かったり、水深が深かったり、ジグサイズが合わないとどうしてもロッド(ティップ、ベリー)が、戻ってこないことがありました。そうなるとアングラーって引っ張ってしまうし、無理矢理しゃくって動かしてしまうんですよね。

ヤップ ではスローエモーション リミテッド60ではどのような設計が特徴ですか?

田中 ロッドに仕事をしてもらうイメージです。アングラーは無理矢理引っ張ることなく、力は一瞬だけ入力するだけ。あとはロッドがジグを動かしてくれる感じです。こうした考え方を実現するために、スローエモーション リミテッド60ではスローテーパーよりのレギュラーテーパーを採用しています。真ん中よりもちょっとバット寄りで、入り込むような設計です。ティップは厚めに巻いてあって太いので、曲がり込みからの復元で、ブレずにナチュラルに返ってくれます。ベリーから先が一体化して、バーンと返ってジグを動かしてくれるようなイメージですね。

ヤップ スローエモーション リミテッド60では、トレカ®︎T1100Gがメイン素材として使われています。

田中 トレカ®︎T1100Gは強いし、軽いし、反発力も高い、という素材です。しゃくった時のロッドの入り込み方やロッドの返り方はナチュラル。粘りがある復元力でしっかり返ってくるんです。このトレカ®︎T1100Gの特性が、私の求めているロッドにバッチリハマった、という感じです。

ヤップ ルアーカテゴリーの中ではトレカ®︎T1100Gは中弾性に位置づけられる素材とされています。中弾性の方が田中さんが意図したアクションが出しやすいのでしょうか?

田中 そうですね、出しやすいですね。高弾性になればなるほどロッドは張りが強くなりますよね。そうなるとアングラーが釣っていて疲れちゃうんですよね、もちろん設計の部分もあってカーボンの弾性だけでは語れないですけど、高弾性よりも中弾性のほうが、スイートスポットは広めになります。最初の入力さえ人間がやってあげれば、あとはロッドがジグを動かしてくれるので疲れにくいんですね。


スローピッチ(スロージギング)はフォールアクションを活かす釣りです。ロッドが高弾性でパンッと勢いよく戻ってくると、ジグがアクションしてからフォールに入る姿勢が安定しにくいんです。食わせの間がうまく作れないですし、綺麗なフォールアクションも出しにくい。ロッドが綺麗にナチュラルに返ってくれると、ジグもより振動が少なく動いて、理想的な姿勢を保ったままフォールしてくれます。トレカ®︎T1100Gはこうした動かし方にしっくりくる素材ですよね。

XESTA スローエモーション リミテッド60のレングスや重心設計、グリップ

ヤップ レングスはすべてのアイテムで 6.0ftに統一されています。この理由を教えてください。

田中 簡単に言ってしまうとベストレングスってことです。初期のスローエモーションでは 68 というレングスもありました。操作の振り幅が欲しかったので、ロングレングスにしました。でも、ユーザーからちょっと疲れる、長すぎるという意見もありまして。それから短いのが出たり、64 になったり 63 になったりして。それぞれに長所短所はありますが、今回は一番操作性がいい 60 に行き着いた、というところですね。

ヤップ 重心設計とそれに伴うリールシートの採用にもこだわりがあるようです。

田中 ティップセクションは結構厚めに巻いてあって太くしてあるので、どうしても重くなってしまいます。そのためグリップの中にウエイトを入れて、手元に重心が来るように調整しています。ロッドの自重は少し上がるんですが、実際には重さはほとんど感じません。重心が手の平のところにある、極端なこと言ってしまうとそんな感じですね。

さらにリールをセットすることで、圧着感度(手の平への圧力による感度)が増す設計となっています。「シグナル設計」という言い方をしていますが、カワハギ釣りの世界でも同様の考え方があるみたいです。握り込むのではなく、載せるイメージです。握り込むとロッドの自由度が下がりますし、手の小さい方や女性は疲れやすいですからね。載せる握り方に合わせて、サミットエディションなどのT-DPS20からT-DPS22と、より太いグリップに変更しています。

エンドグリップも振動の伝達性能を上げるための形状、素材(カーボン)を採用しています。このエンドグリップでもバランスを取っていて、テコの原理で自動的にティップが上がっていく設計になっています。女性からお子さん、お年を召した方まで、みんなが使いやすいように、グリップ、リールシートなどの手元の作りはこだわりましたね。

XESTA スローエモーション リミテッド60のガイドセッティング

ヤップ ガイドセッティングについてのこだわりは?

田中 私自身、よく遠征に行くので、強度を確保するために2 番から 5 番までのトップガイド以外はすべてダブルフットにしてもらいました。バットガイドはチタンLRVガイド、ティップセクションはKTガイド、トップにはKGトップを採用しています。リングはSiCです。グリップジョイントで仕舞寸法も136cmに抑えているので、航空便での移動や配送でも扱いやすいですね。

XESTA スローエモーション リミテッド60のラインナップとデザイン

ヤップ ラインナップを教えてください。

田中 ラインナップは1 番から5 番までの 5 アイテムです。釣りのターゲットとしては湾内の太刀魚から根魚、中深海の釣り、遠征のカンパチまで、すべての魚種に対応、と言っても過言ではないと思います。

ヤップ デザインも豪華な感じですね。

田中 基本的にはブラック基調です。スローエモーションシリーズのデザインを踏襲していますが、リールシートのフードなどはよりゴージャスな雰囲気で仕上げています。リミテッドモデルにふさわしいかな、と思いますね。

まとめ  「至高の操作性と絶対感度」を追求したXESTA スローエモーション リミテッド60

ヤップ 最後にユーザーの方に向けてひと言いただけますか?

田中 スローエモーション リミテッド60はリミテッドの名の通り数量限定販売で、スローエモーションの他のモデルよりも、最新素材(トレカ®︎T1100G)を使用したり、カーボン製のエンドグリップやガイドの配置に至るまで、今できる最高の仕様であるところから「リミテッド」の名をつけています。スローエモーションを至高の域まで持って行きたい、というのが願いだったんですが、実際に理想が現実になりました。

だからと言ってエキスパートだけが満足するような、難しいロッドではありません。大型魚をかけて曲げ込んでも簡単には折れません。テスト釣行では 3 番ロッド(B603)で40kgオーバーのキハダマグロを相手に、無理矢理ロッドを曲げて強引なファイトをしても折れませんでしたから。しっかり曲げてファイトできるロッドなんです。ぜひ手に取って、使ってもらって確かめていただきたいですね。

ヤップ ありがとうございました!

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