出典:シマノHP
25ステラSW、出ます! ステラSWはソルト用スピニングリールの最高峰として人気・実績ともにナンバーワンの呼び声高いモデル。もうこれ以上ないという性能がさらに進化した25ステラSW、その実力をチェックしてみました。
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25ステラSWとは?フルモデルチェンジし、より進化した「完成形」
ソルトウォーター用スピニングリールとして高い実績と信頼を築き上げてきたステラSW。
その性能は究極と呼ぶにふさわしく、滑らかで力強い巻きと確かなドラグ性能でビッグゲームファンを魅了してきました。
多くのアングラーが「スピニングリールの完成形」と称し、「もうこれ以上の進化は必要ない」とさえ言われていたステラSW。
新たに登場する25ステラSWは、デザイン的には19ステラSWを踏襲している、かなり似ている、というのが第一印象ですが、細部はやはり研ぎ澄まされている感じです。
では、25ステラSWはどこがどう進化したのか、検証してみましょう。
25ステラSWはインフィニティループの搭載でキャスト性能が進化
25ステラSWには新たにインフィニティループが搭載されました。
インフィニティループはSW用リールに最適な糸巻ピッチを追求したテクノロジー。これにより25ステラSWでは前作よりキャスト性能がいっそう高まっています。
SWモデルに最適な糸巻きピッチの設定
具体的には従来モデル比でピッチが半分程度に設定されています。整然と密に巻かれたラインは気持ちよくスプールから放出されて行きます。
ベストな糸巻き形状を実現
糸巻き形状もスプール両端の膨らみを抑え、より均一、よりフラットになるよう改善され、バックラッシュなどのトラブルも抑制されています。
2スピードオシュレーションの採用
25ステラSWでは2スピードオシュレーションを採用しています。
ラインがスプールに巻き込まれるとき、スプールが下がるときは糸巻きピッチを細かく、上がるときは粗く設定されています。
つまり、リングに向かってラインが巻きこまれるときは密に、スプールのスカート側に巻き込まれるときは少し粗く巻き込まれます。
これによりラインの放出抵抗の軽減と飛距離アップを実現するだけでなく、高いドラグ負荷が掛かったときのラインの喰い込みも防止しているのです。
大型魚とファイトした後のキャストもスムーズ。引っ掛かりや失速もなく、ルアーは気持ちよく弾き出されるというわけです。
25ステラSWはXXタフドラグ搭載でドラグ性能も進化
25ステラSWには新たにXXタフドラグが搭載されました。
これによりドラグ性能そのものが進化しているのです。具体的にはどこが進化しているのか? 探っていきましょう。
XXタフドラグの基本構造
25ステラSWのドラグ性能進化、その要となるのがXXタフドラグです。
XXタフドラグはスプールの上側のワッシャーを糸巻き部の上へ移動することで大径化、上下両方から強力に締め付ける構造的となっています。
耐久性の向上はもちろん、いわゆる熱ダレも大幅に軽減しているんです。
ドラグ放熱性のさらなる向上を実現
さらに25ステラSWではスプールリングのカラーをアルミ化することでスプール全体の放熱性向上を実現。
約25%の大径化を果たし、操作性を高めたドラグノブも相まって、長時間のファイトでも安定したドラグ性能が期待できます。
25ステラSWはギア強度&耐久性が向上!
25ステラSWではインフィニティクロスというフィーチャーによってギア強度と耐久性の向上を実現しています。
19ステラSWと比較して歯幅は1.5倍にアップ。高負荷時の巻き上げでも不快なギアのゴロつき感が出にくくなっています。
メインギアの強度と耐久性はビッグゲームでは重要なポイント。強ければ強いほどありがたいですよね。
25ステラSWは細部まで徹底的に見直してバージョンアップ
以上の大きな進化に加え、25ステラSWは全体の細部まで徹底的に見直しています。
防水性能ではXプロテクトの防水シールがハンドルノブにも組み込まれ、ベアリングの腐食を防止しています。スムーズな巻きがより長期間に渡り、いっそう確かなものになるでしょう。
さらに、ちょっとイラつくスプールの糸またぎを改善する新形状のAR-Cスプールやアンチツイストフィンの搭載もうれしい装備。ヘビータックルの扱いに不慣れなアングラーでも安心してビッグフィッシュにトライできますね。
25ステラSWに対するインストラクターたちの評価は?
まずGTキャスティングの神様、福井健三郎さん。
「どこがどう変わったというより、全体的に良くなっている」というのが率直な感想のようです。これまでのステラSWでもとくに不満がなかったという福井さんだけに、全体的に完成度がより高まった、という印象のようです。
ただ、ドラグの進化は著しいとコメント。XXタフドラグになってドラグの性能は確実に上がり、ドラグノブも大きくなってつまみやすくなり、操作性も向上しているとのこと。耐久性や放熱性はまだパーフェクトには試し切れてはいないけれど、現段階でも安心感は十分伝わってくるそうです。
次はソルト界のオールラウンダー、鈴木斉さん。
25ステラSWでは50kgクラスのキハダキャッチにも成功したそうです。テスト段階でもドラグ性能の高さを発揮する場面は何度もあったそうで、これまでと比べると耐久性含めて明らかに性能は上がっていると感じたそうです。
大物狙い、とくにドラグ性能に頼らなければいけない釣りほどその違いを実感できるはず、とは鈴木さんのお言葉です。
最後はヒラマサスペシャリストの田代誠一郎さん。
テストでは大型のヒラマサとファイトする機会にも恵まれ、細部までいろいろ確認することができたそうです。一番強く感じたのは巻きの軽さと力強さ。かなり際立っているそうです。主に14000XGを使ったそうですが、エクストラハイギアに感じないくらい巻きが軽くて、HGに近い印象ということ。
ルアー操作や回収時はもちろん、巻きの軽さ、強さを一番実感するのは魚を掛けてポンピングしているとき。繊細で緻密な作りのリールでありながら、大型の魚が掛かっても一歩も引かない強さ・安心感がある、と絶賛な感じです。
まとめ 25ステラSWはビッグゲーム用スピニングリールの決定版!
もうこれ以上ないという完成形からさらに進化した25ステラSWは、究極のスピニングリールと呼ぶにふさわしい仕上がり。
25ステラSW専用のアフターサービスプログラムも用意してある、というから長期に渡って安心して利用できますしね。
初めて手にする人はもちろん、従来モデルを愛用してきたアングラーにもその進化をハッキリ実感できるモデルです。
深場のジギングからロックショアジギング、あるいはヒラマサ・GT・マグロを相手にしたキャスティングゲームまで、今後も大物狙いのアングラーの憧れの存在となりそうです。
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