オフショアのルアー接続金具のなかでも、強度を優先したいときにおすすめなのがコンビリング。その特徴と、おすすめアイテムをご紹介しましょう。
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コンビリングとは? 強度優先ならコレ。ライトゲームで利便性重視ならスナップ
コンビリングとは、溶接リングまたは打ち抜き(ソリッド)リングとスプリットリングを組み合わせたものです。
オフショアジギングやキャスティングに使われる接続金具にはいくつかの種類があります。
ライトゲームを前提に脱着のしやすさならスナップを選ぶのもありですが、より強度を重視したい釣りでおすすめなのがコンビリングです。
キャスティングではシンプルに接続金具のとしての機能を果たすアイテムですが、とりわけジギングではアシストフックを付けたまま、ジグだけを交換できる点が特長です。
ルアー交換にはプライヤーが必要になるので、便利さではスナップに劣りますが、それを補ってあまりある強度が魅力。
リングやスプリットリングの大きさや強度には多くのバリエーションがあるため、様々なターゲットに使われています。
コンビリングの種類
コンビリングはリングとスプリットリングを組み合わせただけの単純な構造のアイテムですが、いくつかの種類、タイプが存在します。
1.溶接リングとスプリットリングの組み合わせ
2.打ち抜きリングとスプリットリングの組み合わせ
3.スイベルとスプリットリングの組み合わせ
の3つが代表的です。
糸ヨレ防止を考えないのであれば1と2でOK。
構造的にベストと言えるのは1の溶接リングとスプリットリングの組み合わせです。溶接の手間がコストに反映するためか、このタイプは少々、値が張ることが多いと思います。でもワイヤーは丸形状で、ショックリーダーに優しく、やはり構造面ではイチ推しです。
打ち抜きリングタイプは引っ張り強度は十分ですが、使用する場合はリングのエッジの処理をよくチェックすることをおすすめします。エッジの処理が甘く、角張っていると結束部でのブレイクにつながるからです。
見落としがちな点ですが、意外に多いのが打ち抜きリングのエッジによるラインブレイク。よくよく選んでくださいね。
コンビリングと呼んでいいのか微妙ではありますが、糸ヨレ防止を考慮するなら3がおすすめ。
この場合はスイベルの性能をよくチェックしてください。とくにマグロなどの超大物を狙うときには、荷重が掛かった状態で回らないスイベルは意味を成しません。かなり重要な点ですので、よく吟味してほしいですね。
参考記事
【マグロキャスティング】佐藤偉知郎が伝授!スイベル&スプリットリングの選び方
コンビリングの選び方
コンビリングを選ぶ際には強度とサイズをよくチェックしてください。
大物を狙う人はとくに強度面を要チェック。ほとんどの製品ではlbやkg表示で強さを表しています。
サイズはジグやプラグとのバランス感を重視してください。十分な性能を確保したうえで、ルアーの性能をスポイルしない、なるべく小さいものを選ぶとよいでしょう。
上級者はコンビリングなどの接続金具のサイズにことのほか注意しているものですよ。
コンビリングは自作も可能
ここでは完成品として売られているコンビリングを取り上げていますが、リングとスプリットリング、ボールベアリングスイベルなどを買ってきて自作することも可能です。
ちょうどいい規格のものが見つからないときは自作を検討するのも良いでしょう。
コンビリングを使う際の注意点は?
指で開くことが可能なスナップに対して、コンビリングの場合はスプリットリングを開くためのプライヤーがマストアイテム。
その際、太くて強いリングを小型のプライヤーで開くことはできませんし、小さなリングをゴツイプライヤーで開くのも至難の業。スプリットリングを無理矢理開くと壊れてしまったり、外れやすくなるトラブルにつながります。
コンビリングでのルアーの脱着はスプリットリングの線径と強度に合わせ、それぞれに適したプライヤーを使うことが大切です。
コンビリング おすすめ11選
コンビリングをリング&スプリットリングの組み合わせタイプとスイベル&スプリットリングタイプに分けて紹介します。
リング&スプリットリングタイプ
シャウト!/フィッシャーマンズツール/シャウト コンビリング82-CR
高強度のプレスリングと平打ち加工の強力スプリットリングをセット。サイズ展開も22lbから105lbまでと幅広く、ライトジギングからヘビーユースまで対応しています。
メジャークラフト/オトク コンビリング
強度に優れたステンレス素材を採用したスタンダードなコンビリング。アイテムは#4、#5、#6の3アイテム。
ボーズレス/コンビネーションリング
タンスステンジグでおなじみのボーズレスから発売されているコンビリング。真円に近い形状のリングとスプリットリングを組み合わせています。アイテムはSS(180lb×35lb)、S(260lb×55lb)、M(340lb×83lb)、L(340lb×110lb)の4種類。
ゼスタ/ハードコンビリング
国産の平打ちスプリットリングとソリッドリングを組み合わせたハードな仕様。キャスティングもジギングも幅広くカバー。
メロン屋工房/コンビリング
太軸で耐久性に優れたワイヤーを溶接したリングとスプリットリングをドッキング。信頼性が高く、ジギング、キャスティングを問わずヘビーなシーンで使ってみたいリングです。
バレーヒル/ジグリング
強度のある溶接リングにスプリットリングを2個装着。片方にジグ、もう片方にアシストフックを接続して使うタイプです。
ジャンプライズ/ジャンプライズコンビリング
大型魚を仕留めるため開発したジャンプライズオリジナル設計のコンビリング。#3(小)、#4(中)、#5(大)の3サイズ。溶接リングの強度は125kg~200kg。
スイベル&スプリットリングタイプ
ソウルズ/オリジナルパワーマックススイベルBBストロング&ソウルズチューン・スプリットリング
モンスタークラスのクロマグロを追い続けるアングラー、佐藤偉知郎さんがこだわり抜いて完成させた対モンスター用スイベル、そして強度抜群の平打ちスプリットリングにフッ素加工を施したスプリットリングのパーフェクトな組み合わせ。100kgアップしか眼中にない、という人はぜひお試しください。
シャウト!/コンビBBスイベル 413CB
パワフルなボールベアリングスイベルに溶接リングとスプリットリングを取り付けたタイプ。ラインツイストを防ぐ効果はかなり期待できるでしょう。
シャウト!/アシストBBスイベル 414AB
糸ヨレしにくいボールベアリング付きのシャウト!コンビBBスイベルに溶接リングを1個追加。ジグとアシストフックを別々に接続できてトラブルがいっそう少なくなる製品です。
ビッグオーシャン/鉄腕スーパーSUSコンビBBスイベルWDリング
鉄腕スーパーSUSボールベアリングスイベルと鉄腕スーパーWD溶接リングを組み合わせた強力なコンビスイベル。好みのスプリットリングを使ってジグをセット、溶接リングにはアシストフックを装着して使うタイプです。
まとめ コンビリングは強度面で安心できる接続金具
軽量のジグを使うゲームや、ターゲットがそれほど大きくないケースで有効なスナップに対して、コンビリングはより大きな力のかかるヘビータックル向けの接続金具です。
利便性ではスナップに一歩譲るものの、強度や安心感では圧倒的に有利。パワーファイトにも安心して臨むことができるアイテムです。
購入の際は使うジグの重さやターゲットの大きさを考慮して、それに見合ったサイズを選ぶことが大切。スプリットリングプライヤーもそれに合わせて準備しましょう。
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