バチコンでリグ(仕掛け)を狙いのレンジへ正確に届けるために不可欠なのがシンカーです。シンカーは、重さの選択だけでなく、その形状や素材によって感度、フォールスピード、そして操作性にまで影響を与えます。この記事では、バチコンに最適なシンカーの選び方からおすすめアイテムまで徹底解説します。
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バチコン用シンカーとは?
バチコンにおけるシンカーは、PEラインの先に接続されたリーダーや仕掛けに装着し、リグ全体を目的の水深まで沈めるための「オモリ」です。
ボートからのバーチカル(垂直)な釣りが基本となるバチコンでは、シンカーの選択が以下の点で非常に重要になります。
レンジキープ性能の良し悪し:潮の流れや水深、風の影響を受けながらも、アジがいるとされる層(レンジ)にリグを安定して留めます。
底取りのしやすさ:底質を明確に感知し、根掛かりを避けるとともに、アジが底にいる場合の素早いアプローチを可能にします。
感度の良し悪し:ボトムの質をPEラインを通して手元に伝える感度があると、戦略的なバチコンの展開に役立ちます。
シンカーの重さや形状、素材といった特性を理解し、その日の状況に合わせて使い分けることが大切です。
バチコン用シンカーを選ぶときの注意点
バチコン用シンカーを選ぶ際には、以下のポイントに注意しましょう。
重さ(ウエイト)
シンカーの重さは、フィールドの水深や潮の流れの速さ、使用するロッドやPEラインの号数によって調整します。8号から30号程度を使用するのが一般的です。
船によってはオマツリ防止のため、使用するシンカーの重さが指示されることがあります。この場合は船長の指示に従いましょう。
形状
シンカーの形状は、水中での水の抵抗や底取り感、根掛かり回避性能に大きく影響します。以下の3つがオーソドックスな形状です。
六角型: 最も一般的な形状で転がりにくく、海底で安定しやすいのが特徴。底質を感知しやすく、着底感が明確です。
ナス型: :ポピュラーな形状で、水の抵抗が少なく、素直なフォールが特徴。汎用性が高く、様々な状況に対応できます。
棒型(スティック型):細長い形状で、水の抵抗が少なく、潮流の影響を受けにくいのが特徴。素早いフォールや、根掛かりを回避しやすいメリットがあります。
素材
シンカーの素材には、主に鉛とタングステンの2種類が使われています。
鉛:最も一般的な素材で、安価で入手しやすいのがメリットです。
タングステン:鉛よりも比重が大きく、同じ重さでも体積を大幅に小さくできるのが特徴です。体積が小さいことで、潮の影響を受けにくく、素早いフォールや高感度を実現します。高価な点が短所ですが、繊細なバチコンアジングでは大きなアドバンテージとなります。
バチコン用シンカーおすすめ9選
バチコン用おすすめシンカーを鉛製とタングステン製に分け、9アイテム紹介します!
鉛製
一誠/海太郎ヌケガケロケット
一誠の「海太郎」ブランドから、バチコン用に開発されたユニークな形状のシンカー。
水中での抵抗を考慮した「ロケット」のような形状が特徴。素早い沈下速度と、誘い上げ時の引き重りも低減しています。
リフト&フォール時には横方向にスライド。広範囲にアピールします。
18号以上にはウエイト追加を可能にするジョイントアイ搭載など、斬新なギミックにあふれたシンカーです。
グローリーフィッシュ/オモリグ ディンプルシンカー
イカメタルで人気の「オモリグ」に対応したディンプル(くぼみ)を採用したシンカー。
ディンプルが水の流れを整えることで、素早く安定したフォールを実現。
サイズバリエーションも充実の高性能シンカーです。
バークレイ/スイベルシンカー
フォールスピードアップを実現する細身ロングボディが特徴のシンカー。他のアングラーより速くボトムを取ることで釣果アップを狙えます。
細身ボディはすり抜け性能も高く、根掛かり回避性能もアップしています。
ローリングスイベル採用により、ラインがヨレるのを効果的に防ぎ、ライントラブルを軽減。
カラーはグローと鉛の無垢の2色。シンプルながらも機能的なシンカーです。
第一精工/パックオモリ(小袋入)ナス型
定番中の定番、第一精工のナス型オモリです。
最もスタンダードで汎用性の高いシンカーであり、バチコンでもその使いやすさは健在。
素直な沈下と着底感が特徴で、あらゆる状況で安定したパフォーマンスを発揮します。
リーズナブルな小袋入りで手軽に購入でき、様々な号数を揃えやすいのも魅力。
まずは基本のシンカーから揃えたい初心者の方や、気軽にバチコンを楽しみたい方におすすめの定番品です。
景山/六角オモリ1kg詰パック
定番中の定番、小田原型とも呼ばれる六角形の形状のシンカーです。
他の最先端シンカーに比べると特に秀でた性能はありませんが、沈降速度や感度面でも安定した性能を誇ります。
なによりも1kg詰パックという大容量で、コストパフォーマンスに優れており、頻繁にシンカーを消費するアングラーにとって非常に経済的な選択肢となるでしょう。
関門工業/ホゴオモリ徳用パック
関門工業の「ホゴオモリ」は、もともとはホゴ(カサゴ)を狙うために、根掛かりしにくいことを考慮して作られたシンカーです。
フォールスピードの速さとすり抜け性能を生む独特のスリム形状はバチコンにもマッチします。
根掛かりを恐れずに積極的に底を攻めたいアングラーにおすすめです。
徳用パックなので、釣行回数の多いアングラー、根掛かりの多いフィールドをメインとするアングラーにとっても非常にコストパフォーマンスに優れた製品と言えるでしょう。
カツイチ/デコイシンカー タイプヘビースティック
カツイチの「デコイ」ブランドからリリースされているスティックタイプのシンカー。
細身の形状は、水の抵抗を最小限に抑え、素早い沈下と潮流の影響を受けにくい特性を持ちます。
ウエイトが36g(約9号)までしかないので浅場でのバチコンゲーム限定となりますが、バスフィッシングで磨かれた高性能シンカーは試してみる価値大あり、です。
タングステン製
ダイワ/オモリグシンカーTG
ダイワの「オモリグシンカーTG」は、イカメタルで人気を博している「オモリグ」用に設計されたタングステン合金製シンカー。
その高感度とコンパクトさは、バチコンアジングにも最適です。
タングステン素材特有の高い比重により、潮の抵抗を受けにくく、軽量ながらも素早い沈下と、着底感の明確さを実現。
底質の違いをダイレクトに手元に伝えるため、繊細なバチコンアジングで威力を発揮します。
高速フォール、高感度を追求するアングラーにおすすめのハイスペックシンカーです。
フィッシュアロー/フリリグシンカー タングステン
フィッシュアローの「フリリグシンカー」は、韓国発祥とされるバスフィッシング用の「フリリグ」をコンセプトとしたタングステン製シンカーです。
タングステン素材のため、鉛よりも大幅にコンパクトながら高比重で、素早い沈下と高感度を実現。
フォールスピードの速いティアドロップ形状、繊細なバイトを邪魔せず、ラインのヨレを防止する極小ローリングアイ搭載など、細部に渡って工夫が凝らされた高性能シンカー。
ウエイトラインナップが56g(約14号)までなので、浅場のバチコンで活躍が期待できるシンカーです。
まとめ バチコン用シンカーは専用モデル以外にもよいモノあり
バチコンにおいて、シンカーはリグを狙いのレンジへ正確に送り込み、水中の情報をアングラーに伝えるための重要なアイテムです。
専用モデルもありますが、汎用の船釣り用シンカー、オモリグ用、バスフィッシング用などにも使いやすいシンカー、ハイスペックなシンカーがたくさん存在します。
それぞれの特長を理解し、賢くバチコン用シンカーを選択しましょう!
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