偏光グラスは良好な視界を確保し、目を保護するためには欠かせない、オフショアゲームの必需品。その役割と性能について検証し、おすすめアイテムもご紹介します。
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偏光グラス、オフショアゲームに適したモノとは?
紫外線をカットし、目を保護してくれる偏光グラスは、オフショアゲームに限らず釣りの必需品と言って良いでしょう。
なかでもボートゲームは、太陽光線に加えて海面からの照り返しも強く、偏光グラスの役割は重大です。
数ある偏光グラスのなかに「オフショア専用」を謳ったものはありません。
しかし、偏光度や紫外線透過率、レンズの形状などを比較することでより使いやすい1本を探すことは可能です。そのファクターを探ってみましょう。
偏光グラスとサングラスの違い
前述の通り偏光グラスの役割は紫外線(UV)をカットすることと、目を保護すること。実はこの二つだけなら、一般的なサングラスでも間に合います。では偏光グラスはサングラスと何が違うのでしょうか。
偏光グラスはただ眩しさを抑えるだけでなく、「偏光フィルム」と呼ばれるフィルムをレンズに挟むことで光の乱反射や雑光を抑え、水中の魚や障害物もスッキリ見やすくするのが大きな特徴です。
偏光グラスの可視光線透過率と偏光度
そんな偏光グラスの性能を客観的に比較するための数値が、「可視光線透過率」と「偏光度(偏光率)」。この二つを加味すればそのレンズの大まかな特性を把握できます。
「可視光線透過率」というのはどれだけ光を通すかを表す数値、分かりやすく言えば明るさでしょうか。濃い色のレンズはこの数値が低く、薄い色のレンズほど数値は高くなります。真っ黒のレンズと透明なレンズを思い浮かべれば、その違いは歴然ですね。
「偏光度(偏光率)」は反射光などの不要な光を遮る割合のこと。偏光度は一般的に可視光線透過率に反比例、つまり濃いレンズは偏光度が高いのですが、高品質のレンズのなかには可視光線透過率が高い(色が薄い)うえに、高い偏光率をもつものが多数あります。
偏光グラスは偏光度90%以上とされています。これをクリアするレンズのなかから時間帯やシチュエーションに合ったお好みのカラーを選ぶのが基本となります。
あまりに廉価な粗悪品は避ける
大切な目を保護する役割も果たす偏光グラス。それだけにあまりに廉価なものは避けましょう。
濃いレンズだけど偏光度が低いレンズでは、開き気味の瞳孔にダイレクトに紫外線などが入ってきてしまいます。「掛けないほうがいい」という粗悪なものもありますので、注意しましょう。
偏光グラスはフレームの軽さや形状もチェック
レンズはガラス製のほか、ポリカーボネイトなどの樹脂を使ったものがあり、フレームの材質も金属、プラスチック、フレームレスなどさまざま。それによって重量もだいぶ変わります。
また、一般的な眼鏡のような形状をしたものもあれば、顔面に沿うようにフィットする形状のものも。後者はサイドから入り込む光を防いでくれるメリットもありますね。
メガネのうえから着用することも可能
偏光グラスには単体で着用する一般的なタイプのほかに、メガネのうえから着用できるオーバーグラスタイプ、眼鏡に掛けて使うクリップオンタイプもあります。
メガネを常用している方は、そんなことも考慮に入れると良いでしょう。
偏光グラスおすすめ14選
ノーマルモデル
ダイワ/ポリカーボネイト変色調光偏光グラス
光量の変化に応じて濃淡が変わる調光レンズを採用。
いずれのカラーも偏光度は96%のまま、可視光線透過率が11%から30%まで変化します。
朝夕のマズメも日中も1本でという向きはぜひご検討ください。
シマノ/フローティングフィッシンググラス
軽量で顔にピタリとフィットする形状は激しい動作を繰り返す釣りにも最適。側面からの光も防いでくれそうです。
レンズカラーは汎用性の高いスモークのほか、ブラウンとナチュラルグリーンを設定。時間帯や天候に合わせて選ぶことも可能です。
シマノ/撥水ハーフフィッシンググラス
軽くフィット感抜群の樹脂フレームと、衝撃に強いポリカーボネイトのレンズをドッキング。
スポーティなデザインも魅力です。ライトゲームからキャスティングまでオールラウンドに使えるアイテムです。
シマノ/撥水メタルフィッシンググラス HG-65P
シンプルなデザインと大きめのレンズをお探しの方におすすめのこのアイテム、メタルフレームと樹脂製テンプルの組み合わせもシックで、どんな釣りにも似合いそうです。スモークのレンズは可視光線透過率13%、偏光度99%で、まさに万能型と言えるでしょう。
シマノ/偏光グラスSTL310 UJ-310X
メガネの聖地・鯖江の職人が1本1本手作業で仕上げるシマノSTLシリーズ。
デザインもアングラーのために金型を起こした完全オリジナルというだけあって、高級感にあふれています。
レンズサイズが大きめのこのモデルはより広い視野をカバーしてくれそうですね。
ダイワ/偏光グラス タレックスレンズ TLX027
タレックスレンズを採用した高性能偏光グラス。釣り以外でも使えるクールなデザインはスクエア形状のレンズを大きめに取って視界も良好。また可動タイプのノーズパッドで調整可能なフレームは軽くてソフト。長時間着用していても疲れを感じさせません。
ティムコ/サイトマスター ロトンド
アングラーがストレスを感じる眩しさや風をシャットアウトするゴーグルタイプ。
スポーティなデザインはアクティブなゲームにピッタリですね。
何よりも使用しているレンズが信頼度抜群のタレックス。永らく憧れとされているブランドであり、偏光グラスの代名詞ともいえるブランドだけに性能や掛け心地は疑いの余地がありません。
オーバーグラスタイプ
ゼクー/OPA(オ―パ)
スタイリッシュなアイウェアで人気のゼクーが手掛けるオーバーグラス。
タレックスレンズを採用した本格的な性能はもちろん、所有する歓びやステータス感も感じさせてくれる1本です。
ダイワ/偏光オーバーグラス DO-4033
メガネをした上から着用できる大きめのサイズで、グリーン系とグレー系のミラーレンズが設定されています。どちらのカラーも偏光度は99%。ミラー加工と合わせて眩しさを抑えます。
オーバーグラスとしてはもちろん、顔が大きい人にもおすすめです。
ダイワ/マルチオーバーグラス タレックスレンズ
タレックスレンズを搭載した本格的なオーバーグラス。もちろん単体での使用も違和感ありません。
フレームは軽量のナイロン製、明るめのカラーを中心に7色のレンズカラーを揃えています。
スワンズ/サングラスOG-5 偏光レンズ
メガネのうえからも着用できるよう、日本人の頭部形状に合わせて開発したフレームはズレが少なく掛けやすさ抜群。
38gと軽量なのもうれしいですね。OG-5のほかに、フルフレームタイプのOG-4も発売されています。
クリップオンタイプ
スワンズ/クリップオンCP-30
クリップをメガネのレンズにセットして使うクリップオンタイプ。
使わないときは跳ね上げておくことも出来るので、ラインを結ぶときなどもいちいち外す必要がありません。
それほど紫外線がきつくない条件での着用がとくにおすすめです。
ダイワ/トリアセテート偏光クリップ式 DQ-8021
ワンタッチで着脱でき、不要な時は跳ね上げておける前掛けタイプ。
トリアセテートのレンズは薄型軽量で、傷に強いハードコーティングを施しています。
シマノ/クリップオングラス
他の2アイテムと同様ワンタッチで脱着でき、使わないときは跳ね上げておけるクリップオンタイプ。
カラーは可視光線透過率の低いスモークと、コントラストが際立つローズの2パターンがあります。
まとめ 偏光グラスはTPOに合わせて選ぶ
偏光グラスは天候や時間帯、紫外線の強さなどTPOに合わせて選ぶのがベター。
オフショアゲームはほかの釣りに比べて紫外線も海面の照り返しも強烈なケースが多く、濃い色のレンズや顔にピタリとフィットするタイプの出番が多いように感じます。
逆に朝夕のマズメや曇天時には、色が薄くて偏光度の高いレンズが活躍することもしばしばあります。
自分の使う状況をよく考えてベストな1本を選んでください。
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