クロマグロキャスティングのトップランナー、ソウルズの佐藤偉知郎さんにクロマグロに代表されるビッグフィッシュとのファイトにおけるギンバルの重要性を聞きました!佐藤さんにとって理想的なギンバルとは、すなわち自らが生み出したソウルズ「ギンバルサポートベルト」。製品特徴をひも解くことで、佐藤さんが追い求めてきたことが分かりました!
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佐藤偉知郎を納得させるギンバルがない。これが開発のスタート。
ヤップ ソウルズ 「ギンバルサポートベルト」開発のきっかけを教えてください。
佐藤偉知郎 ソウルズでギンバルベルトを作ろうと思ったのは、マグロを何十本も掛けていくなかで、理想のギンバルがまったく存在しなかったからです。本当に単純な話で、「ないなら作るしかない」ということです。最初のバージョンを製品化したのは、2012年だと思います。もう10年以上になりますね。
バージョンアップは細かく続けてきました。多少、形状が変わったり、ロゴのネームプレートが変わったりしています。最新の2025年版は、ネームプレートがねじ込み式になっているのが特徴ですね。
大きな特徴は重心を下げられること、ロッドを短く扱えること
ヤップ ソウルズ 「ギンバルサポートベルト」の特徴を教えてください。
佐藤偉知郎 ソウルズ ギンバルサポートベルトの特徴は、主に2つあります。ひとつは重心を下げられること。もうひとつはロッドを短く扱えることです。
重心を下げられることにこだわったのは、ファイトの安定性を高めるためです。それまでのギンバルだと、魚に引っ張られた時にどうしても背骨が曲がってしまうことが多かったんです。でも、ソウルズ ギンバルサポートベルトは足の付け根付近に支点があるので魚とやり取りしても背骨が曲がらず、体に負担がかかりにくいんです。自分自身、腰が悪いこともあって、腕の力に頼らず、腰に負担をかけないファイトを追求した結果、重心を下げられるギンバルに行き着きました。
重心を下げることで、もうひとつの大きな特徴であるロッドを短く扱えることを生み出します。ファイト時は同じパワークラスであればロッドは短いほうが楽ですし、取り回しのことを考えてもアングラーに有利です。同じ長さのロッドを使っても、より低く構えられることで、実質的にロッドが短くなり、ファイトが格段に楽になります。
また、従来あった多くのギンバルは腰のあたりにセットすることを前提とした順テーパー形状だったんですが、ソウルズ ギンバルサポートベルトは太ももに当てるようなセット位置で使うため、プレートが逆テーパーになっています。これによりさらにロッドを体に引き寄せやすくなっています。結果的にロッドの力を最大限に引き出し、効率的にファイトができるんです。
カップの形状の工夫など、細かいことを言えばキリがないですが、何よりもひとつは重心を下げられること。もうひとつはロッドを短く扱えること、の2点がソウルズ ギンバルサポートベルトの核となる特徴ですね。
クロマグロ以外のターゲットでもその真価を発揮!
ヤップ クロマグロ以外のターゲットを釣る場合にはいかがですか? 多少大きいのでは、という声もあるようです。
佐藤偉知郎 ソウルズ ギンバルサポートベルトはクロマグロ釣りの経験から生まれましたが、クロマグロ専用というわけではありません。開発当初はクロマグロがメインでしたが、今ではヒラマサやGTにも非常に効果的だと感じています。
正直、ギンバルなしでも、あるいは他のギンバルを使って魚を上げられる人はいるでしょう。でも、ソウルズ ギンバルサポートベルトを使うことで、より小さな力で、楽してファイトを展開できると思います。
たとえば、昔のGTとのファイトシーンは本当に大変そうでした。でも、このソウルズ ギンバルサポートベルトなら、支点が体の真下にあるから、本当に楽にファイトができます。僕はクロマグロ以外の大型魚を狙う場合でも、このギンバルしか使っていません。
確かに、サイズは多少大きめです。ライトな釣りに必要かと言われると、そうではないこともあるかもしれません。でも、「大は小を兼ねる」んです。GTキャスティングでは100kg以上のサメがかかることはよくあること。そんな時でもマグロを釣るのと変わらない感覚でやり取りできます。
ヒラマサキャスティングでも不意の突っ込みや、船下に潜り込まれた時でも、ロッドを前に出すだけでしっかり耐えられます。他のギンバルで釣っていた頃と比べると、もう雲泥の差で楽ですね。とにかく楽に越したことはありませんからね。
ロッドを使って格好よく!理想とするファイトスタイルを叶えてくれるソウルズ 「ギンバルサポートベルト」
佐藤偉知郎 自分にとって、ファイトは単なる綱引きではありません。ロッドの力を利用して、かっこよく魚を獲る、これが自分のスタイルですし、それを叶えてくれるのがソウルズ ギンバルサポートベルトです。もちろん、常にロッドを立て続ける必要はないですよ。ファイト中に疲れたら、ロッドを寝かせて、休みたい時は休めばいい。
ただ、戦うときはしっかりロッドを曲げて格好よくファイトしたい。自分が理想とするファイトスタイルがあるからこそ、ソウルズ ギンバルサポートベルトは私にとって欠かせない存在なんです。
津軽海峡仕様・佐藤偉知郎のクロマグロタックル例
常に進化を続ける佐藤さんのクロマグロキャスティング。2025年時点でのタックルセッティング例を紹介します! 使用ルアーはモグラッパー、モグラッパースリム、ダイナマイトドンドン、コムソー、シビヤマなど(すべてソウルズ製)。
●PE8号タックル
ロッド:ソウルズ/レベルシリーズPS-O80L8S
リール:ダイワ/ソルティガ20000-H
メインライン:バリバス/アバニ キャスティングPE Si-X X8 8号
ショックリーダー:バリバス/アバニ ショックリーダーSMPナイロン170lb
●PE12号タックル1
ロッド:ソウルズ/アシュラPS-O70PCS ASHURA death road
リール:ダイワ/ソルティガ2500-P
メインライン:バリバス/アバニ キャスティングPE Si-X X8 12号
ショックリーダー:バリバス/アバニ ショックリーダーSMPナイロン300lb
●PE12号タックル2
ロッド:ソウルズ/レベルシリーズPS-O76L14S power slow
リール:ダイワ/ソルティガ2500-P
メインライン:バリバス/アバニ キャスティングPE Si-X X8 12号
ショックリーダー:バリバス/アバニ ショックリーダーSMPナイロン300lb
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