スタジオ・オーシャンマークがリリースするブルーサファリ35。2022年の登場以来、ライトジギング、中深海、ディープタイラバファンからの熱い支持を得ているオフショア用ベイトリールです。ここではあらためてその魅力、実力に迫ってみます!
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スタジオ・オーシャンマークのブルーサファリ35とは?
ブルーサファリ35とは、スタジオ・オーシャンマークがリリースする、新たなドラグシステムを採用したベイトリールです。
独創的なテクノロジーの数々を搭載したブルーサファリ35は、すでに多くのファンを獲得しています。
でも、まだまだその真価にお気づきでないアングラーも多いのではないでしょうか?
ここからはブルーサファリ35の魅力と実力に迫っていきたいと思います。
ブルーサファリ35を彩るテクノロジーたち
ブルーサファリ35を構成する数々のテクノロジーにフォーカスしてみましょう!
ブルーサファリ35の真骨頂! ウイングドラグ(WING DRAG)
ブルーサファリ35最大の特徴は独創的ドラグシステム、ウイングドラグ(WING DRAG)でしょう。
スタードラグのように設定が簡単で、レバードラグのようにドラグ値が分かりやすい新たなドラグシステムです。
ブルーヘブンシリーズでレバードラグリールの可能性を追求してきたスタジオ・オーシャンマークの新機軸となるドラグシステムです。
ウイングドラグのドラグ負荷を生み出すのはカーボンドラグワッシャーとステンレスドラグディスクを組み合わせた、スタードラグ的なシステムです。
しかし、この負荷を調整するやり方がとてもレバーブレーキ的。実際、上下にのびるウイング状のレバーを前後に動かすことで負荷を調整します。
設定の仕方も実にレバーブレーキ的。プリセットノブで初期値をセット、ウイングドラグのレバーを前後合わせて4段階で動かすことで、負荷を強めたり、弱めたりするのです。
初期値を最小にすることも、中間にすることも、最大にすることも選択可能。つまり最小にすれば4段階締める、最大にすればその逆、中間にすれば前後2段階で調整できる、というわけです。
ワンノッチで400~500g変化するので、調整も実に分かりやすくカンタン。ファイト中でも直感的に調整できるでしょう。
緩めすぎてズルズルになって元に戻したいけど最初の値が分からない! とか、つい締めすぎてラインブレイク、なんてことが起きにくいシステムですよね。
まさにスタードラグとレバードラグのいいとこ取り、という画期的なドラグシステムです。
防水対策も万全。飛沫にさらされることが多いオフショアシーンでも、ドラグシステム内への水の侵入を防止することで、安定したドラグ性能を確保しています。
アルミマシンカットフレーム&ギアボックス、そしてハイモジュールギア…。ブルーサファリ35は強い!
ブルーサファリ35が活躍するシーンは、オフショアのなかでは決してヘビーとは言えません。
とはいえそこはオフショア。リールには堅牢性、剛性、パワーといった要素が不可欠です。
ブルーサファリ35ではアルミマシンカットフレーム&ギアボックスを採用。まず入れ物の頑丈さは万全、というわけです。
パワフルな巻き上げトルクを生み出すギアは、ブルーヘブン譲りのハイモジュールギア。
ギアの歯ひとつひとつを大きく、背の高い切り方をしているとても強いギアを採用しているんです。
強めのドラグセッティングでも歪まないボディと、ガッチリ嚙み合うハイモジュールギアの相乗効果によって、速い潮の100mラインであっても300gのジグを軽快に操ることが出来ます。大型魚がヒットしてもグイグイ寄せることが出来る、力強い巻き上げも可能です。
ブルーサファリ35のレベルワインダーは2スピード
ブルーサファリ35にはレベルワインダーが付いています。
メーカーサイドとしてはサイズ的に付けるか否か悩むところでしょうが、付いています。不要な気を使わず、より集中して釣りができるので、あると嬉しいというアングラーは多いのではないでしょうか?
しかもブルーサファリ35のレベルワインダーは画期的な2スピードレベルワインダー。
これはラインを巻き取るときに、レベルワインダーが片方に行くときは速く、逆方向に行くときはゆっくり動くシステムです。
片方は密巻き、片方は綾巻きになります。
スムーズなライン放出だけでなく、強いテンションが掛かってもラインがスプールに喰い込まないように巻き込むことができるのです。
現場でのトラブルを少しでも排除する、というスタジオ・オーシャンマークのモノ作りの姿勢が現れているシステムですね。
ちなみに、ジグを投入するとき、つまりラインを放出するときは、レベルワインダーが左右に追従してラインを追ってくれます。
ブルーサファリ35のクラッチは強い!
ブルーサファリ35にはこだわりのクラッチバーを採用しています。
ブルーサファリ35と同等サイズの一般的なリールでは、クラッチのオンオフを担うクラッチバーはプラスチック製です。
これに対しブルーサファリ35のクラッチバー&カムはステンレス製。一段上の強度と耐久性を実現しています。
しかも、クラッチバーはDLC(ダイアモンド・ライク・カーボン)コーティング済み。高負荷時や長期の使用でも変化の少ない、滑らかなクラッチ動作をキープしてくれます。
ドテラ流しで長いラインを背負った300gのタイラバを使っても、潮流の速いフィールドでヘビージグを操っても、バチン!と一発、軽快にクラッチが切れるんです。
スプールを押さえないとクラッチが切れない! というイライラから解放されるシステムです。
ブルーサファリ35のスプールは実戦的なワイドスプール
ブルーサファリ35ではワイドスプールを採用しています。
左右へのブレに配慮してナロースプールを採用する方向もありですが、ブルーサファリ35ではあえてのワイドスプール採用です。
最大の理由はハンドル一回転の巻量変化が少ないこと。
ラインが放出されるにつれスプールに巻かれたラインの径は細くなっていき、ハンドル一回転の巻量は少なくなっていきます。これはワイドでもナローでも起こる現象ですが、その変化が少ないのがワイドスプールです。
だから何なのっ? という方がいるかも知れません。
よく考えてみましょう。水深100mのボトム付近でしっかりジグを動かして釣りたい、というとき、アナタのジグはしっかり動いていますか?
そのとき、アナタの使っているリールはカタログ数値通りの巻量ではありません。たとえば90cmの巻量が60cmになっているのでは、アナタの思い通りにジグは動いていないでしょう。
ジグがしっかり動いてなかったら釣れませんよ、というとき、釣果はブルーサファリ35を使っている人に集中するかも知れません。
とくに中深海など、深場の釣りではとても大切なこと。ブルーサファリ35ならナロースプールのリールと比べて、深場でも浅場を釣っているときと同様の感覚でジグ操作ができるし、より思い通りの動きを演出可能なんです。
さらに、ブルーサファリ35ではネジ1本でカンタンにスプール交換が可能です。
スプールはデフォルトでセットされている標準スプールのほかに、深溝、浅溝(とも別売り)をあわせて全3タイプからセレクト可能。
さまざまな釣りでベストなラインの号数と長さを選択できますし、一回の出船で異なるターゲットを狙う場合でもスピーディかつ簡単に対応できます。
至れり尽くせりですね。
ブルーサファリ35のハンドルは2WAYで使用できます
ブルーサファリ35のハンドルアームは73mmと63mmの可変システムを採用しています。
63mmでのセッティング時には完全バランスとなります。
タイラバでよい釣りをするための基本、等速巻きは完全バランスだからこそ確実になります。タチウオ狙いのワンピッチもダブルハンドルや完全バランスのシングルハンドルだとやりやすいですよね。
青物狙いのジギングでは73mmでジグをしっかり動かすのがおすすめです。
ちなみにハンドルノブは人気のAG41。大物とのファイトも万全です。
ブルーサファリ35のラインナップ
ブルーサファリ35はハイギア、パワーギア、2つのギア比設定に、左右ハンドル仕様の計4アイテム。
ハイギアは6.7:1、パワーギアは5.2:1、それぞれハンドル一回転の巻上量は90cm、70cmというスペックです。
ドラグマックスは6kg、自重は405g。
スペックだけ見ていても、いろいろな釣りのシーンが浮かんできますよね。
カラーがダークシルバー/ゴールド、とダークシルバー/シルバーの2色から選べるところがニクいです。
まとめ ブルーサファリ35は長期間、愛着を持って使えるリール
ブルーサファリ35の魅力と実力を深堀りしてきましたが、いかがでしたか?
ブルーサファリ35はサイズやスペック的にワラサやメジロクラス(ブリがヒットしてももちろんOK)の青物狙いや深場のタチウオ狙いといったライトジギング全般、アカムツ狙いなどの中深海の釣り、ドテラ流しなどで狙うディープタイラバなどで支持が厚いようです。
安い! というリールでは決してありません。
でも、スタジオ・オーシャンマークのリールは大手メーカーのように次々とモデルチェンジされることはありません(と思われます)。
アフターサービスも手厚いので「長期間、愛着を持って使えるリール」(←「」内が秘密のワード)と言えるでしょう。
いい意味でのコスパは良いかも知れません。
なにより、使っているだけで一段ランクの上がった、違いの分かるアングラーになれるような気がしませんか?
ちょっとだけ試したワタクシでも、使っているだけで上手くなった気がしましたよ(笑)。
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