トンジギ(トンボジギング)は冬から春にかけての人気ゲーム。トンジギロッドは流用することも出来ますが、近年では少ないながらも専用ロッドもリリースされています。ここでは専用、汎用を含めてトンジギロッドのおすすめを選んでみました! 電動用もありますよ!
本記事ではアフィリエイトプラグラムを利用しています。
この記事を作った人ヤップ!編集部
ヤップ!でオフショア情報を発信する人たち。編集長の大川直を中心にそれぞれに得意な分野について執筆&撮影して投稿。信頼できる情報を分かりやすく伝える! をモットーに活動中。
トンジギロッドとは?
トンジギとはトンボ=ビンチョウマグロを狙うジギングのこと。
実際のターゲットとなるサイズは、タネトンなどと呼ばれる大型でも30kgちょっと。マグロ類のなかでは比較的小型です。
このビンチョウマグロを狙うためのジギングロッドがトンジギロッドとなります。
専用ロッドもありますが、青物用の汎用的なジギングロッド、スロージギング用ロッドなど、幅広い釣り用ロッドでも楽しめます。
スピニングでも楽しめますし、電動ジギングも有効です。
ここではより快適にトンジギを楽しめる、ということにフォーカス! トンジギロッドについて話を進めていきたいと思います。
トンジギロッドを選ぶために注意すること
トンジギロッドを選ぶときに注意したいことがいくつかあります。
それは、
・マグロとはいえ比較的小型が中心であること。
・狙う水深が100mを超えることが多いこと。
・ドテラ流しが基本、海が荒れやすい時期が多いので船が速く流れることが多いこと。
・使うジグが200g以上、300~400gが中心であること。
といったトンジギならでは特徴によるものです。
順番にチェックしていきましょう。
トンジギロッドはベイトロッド(ベイトタックル)がおすすめ
トンジギはなかなかハードな釣りです。
長くラインを出したうえで、重いジグを一日中しゃくり続けなければいけません。回収も大変です。
反面でしゃくり(ジャーク)はそれほどスピードがなくても喰ってくるのが特徴です。
つまり比較的ゆっくりと大きな動作を基本に、省エネを心掛けて釣るのがコツです。
こういった釣り方にはベイトタックルがピッタリ。
とにかく休まずに釣る、ということが釣果への一番の近道なんです。
トンジギロッドは強すぎないものを選びましょう
休まずに釣ることが大切です。そのためには疲れないことが重要。
張りの強い、操作性の高いロッドはそれだけ体への負担も大きくなります。
とくに初心者や慣れない方はしなやかに曲がるタイプのロッドがおすすめです。
しなやかなに曲がるロッド、つまりレギュラーテーパー、スローテーパーと呼ばれる調子のロッドはしゃくり動作も疲れにくく、ファイトも楽。バラシも少なくなります。
まずはしなやかに曲がるタイプのロッドから始めてみるのをおすすめします。
がっつり曲がるフルソリッドタイプもおすすめです。
ただし! 曲がるのはいいですが、曲がりっぱなしのロッドはファイトが大変。しっかりしたバットを備えてビンチョウマグロをリフトしてくれる、つまり「仕事をしてくれる」ロッドを選びましょう。
トンジギロッドはスロージギングスタイルもあり
しなやかなロッドをおすすめしましたが、張りの強い、操作性の高いロッドを使うことが特徴のスロージギングスタイルもあり、です。
ジグの操作性が高いので、攻めのトンジギを楽しめます。
ただし、体への負担は大きめ。ファイトもロッドを立てずに行うリールファイトが基本になります。ポンピングもロッドとラインを一直線にしたストレートポンピングが基本です。
慣れた方やこだわり派におすすめのスタイルですね。
スピニングロッドも使える
サブタックルとしてはスピニングタックルもおすすめです。
風や潮の流れが弱かったり、比較的浅いレンジを攻めたり、と軽量ジグが使える状況ではスピニングタックルを使って楽しむのもあり、です。
スピニングタックルを使ったジギングはスピード感あるしゃくりが得意です。
スピードに反応がいいときは、自分だけがヒット連発! ということもあるかも知れませんよ。
トンジギロッドはシーズンや状況によって使い分ける
たとえば三重沖、熊野灘ではシーズン前半戦は大型中心、後半になるにつれ10kg前後の数釣りというように、釣りの内容が変わってくることが多いのが特徴です。
また、シーズンを問わず、大型のキハダマグロやメバチマグロ、マカジキの気配が濃厚なときもあります。
大型の確率が高いときはPE4号以上のヘビータックル、小型が多いときや浅いレンジ中心のときはPE3号タックルを握る、という考え方もよいでしょう。
とはいえ、海は行ってみないとどうなるか分かりません。
できればライト&ヘビー、2セット以上を用意しておくのが理想ですね。
電動ジギングもおすすめ
電動ジギングはトンジギととても相性がよい釣り方です。
トンジギは深場狙いのドテラ流し、ヘビージグの使用が前提。とにかく回収が楽な電動ジギングなら、体力に自信がない方も一日中釣り続けることが出来ます。
電動ジギングならでは規則正しいアクションがヒットパターンになることもあります。
トンジギ専用的な電動ジギングロッドもあるので、積極的に導入を検討してみてもよいでしょう。
トンジギロッドおすすめ13選
【専用&汎用ベイトジギングロッド】
クレイジーオーシャン/オーシャントルク トンジギ OT-58T
トンジギにフォーカス、曲げて獲る!をコンセプトに設計&開発された、数少ない専用ロッドのひとつ。2種類のカーボンとUDグラスをミックスすることでトルクフルでフレキシブルなブランクスを実現。パワーファイトを想定したグリップデザインも秀逸。現場から生まれたロッド、という印象です。スパイラルガイドセッティングのOT-58T-DJもあり。
ダイワ/アウトレイジBR
トンジギ入門者も安心して使用できるベーシックロッド。ワンランク上のアウトレイジシリーズに迫る性能を確保しながら魅力的な価格を実現。最初の1本としても、長く愛用する1本としても信頼できるロッドです。トンジギ用にはパワー的いJ60B-4、J60B-5がおすすめ。ともに強めのバットパワーなのでパワフルなやり取りをサポートしてくれるでしょう。
がまかつ/ラグゼ ジグレヴォ スペックN
繊細なジグ操作を追求したテクニカルなシリーズ。滑らかに追従し復元するティップと、急加速アクションに対応するバット部を備えたブランクス性能が自慢。トンジギ用としては320g前後のジグの使用に適したB60M、350g前後のジグの使用に適したB60MHがおすすめ。いずれもよりライトなジグの操作性にも長けているのも特長です。
シマノ/グラップラー タイプ J
25モデルとしてフルモデルチェンジされた人気シリーズ、グラップラータイプJ。シマノが誇るスパイラルX&ハイパワーXはもちろん健在。前作よりジャーク性能、レスポンス、強度をアップ! 総合性能をワンランク上げたアイテムに仕上がっています。トンジギ用としてB60-4、B60-5の2本がおすすめ
スミス/オフショアスティックAMJX-C61XH
独特な粘りとアクション、グリップデザインで定評を得てきたAMJシリーズの特長を引き継ぎ、強度と軽量化を格段に向上させて生まれたAMJXシリーズ。トンジギで多用する重量級ジグを思い通りに操作するためのロッドとして誕生したのが、シリーズ中最もヘビーなアイテムとなるAMJX-C61XHです。ルアーウエイトの最大表示は400gですが、CBムラマサ3S・TSの500gを余裕で扱えることがテストで確認されているそうです。体力に自信がない人はひとつライトなAMJX-C61Hもあり、ですね。
【スロージギング系ロッド】
ダイワ/ソルティガ SJ
ダイワのスロージギング用フラッグシップモデル。アングラーの負担軽減と感度アップを主眼においたシリーズで、スロージギングで求められるあらゆる性能を、ダイワテクノロジーを駆使して実現した憧れのモデル。トンジギ用としては61B-4、61-B5がおすすめ。
エバーグリーン スロージャーカー603-4
スローピッチジャークの始祖、佐藤統洋さんが監修したスロージャーカーシリーズ。マイナーチェンジこそあれ、その完成度の高さは長年愛され続けてきていることで実証済でしょう。スロースタイルでのトンジギには603-4がベストマッチ。状況によっては603-5で攻めるのもよいでしょう。いずれも繊細なロッドゆえ、ファイト時はリールファイトをおすすめします。
メジャークラフト/ジャイアントキリング5G スロージギング GK5SJ-B66/4
メジャークラフトが最新技術と最高の素材を使用した!と胸を張る、スロージギングに特化したシリーズが、ジャイアントキリング5Gシリーズ。長時間しゃくり続けるのが基本のトンジギで、アングラーの負担を低減してくれる、細身ながらもしなやかで筋肉質のブランクスがありがたし。
テイルウォーク/スローバンプSSD 634/FSL&SSD635
テイルウォークがリリースするスローピッチジャーク専用ロッド、スローバンプ。いくつか存在するモデルのなかでもスタンダードに位置づけられるのがSSDシリーズ。トンジギ用としてはジグを暴れさせずに誘えるフルソリッドモデル634/FSLと、スピード感ある演出で誘うSSD635がおすすめ。好みによってチョイスするとよいでしょう。
【電動ジギングロッド】
ダイワ/ネオステージDG J63B-4G
ダイワがリリースする電動ジギング専用ロッド。トンジギ用としてはグラスをメイン素材とした低反発ブランクスを採用、ハイスピードで使っても体への負担が少ないJ63B-4Gがおすすめ。ナチュラルなアクションで誘い、掛けてからはしなやかさを発揮してバラシを軽減してくれます。体力や力に自信がないアングラーにはとくにおすすめ、とはダイワさんの弁。
シマノ/オシアEJ
シマノが提案する電動ジギング対応ロッド。2024年にモデルチェンジとなり、より基本性能が進化、ケーブル処理対応機能なども強化されています。トンジギ用としてはB510-5を基本に、軽量ジグが使える状況や小型が主体の状況ではB60-4もおすすめ。
ゼロドラゴン/EJシリーズ
電動ジギングロッドの評価の高いメーカー、ゼロドラゴンのEJシリーズ。トンジギ用におすすめアイテムはEJ632QC。ヘビージグ多用、タネトン狙いやキハダまじりという状況ではEJ5113HPがおすすめ。いずれのモデルも専用アイテムならではのブランクス性能の高さはもちろん、ワンタッチでコードを脱着可能な「EJ Quick Connect」採用で、より快適に電動ジギングを楽しめます。
ヤマガブランクス/ギャラハド電
ヤマガブランクスがリリースする電動ジギング用スペシャルシリーズ。トンジギ用としてオールマイティに使える1本としておすすめはGA624B電。ルアーウエイト表記は250gまで、PEは5号までのスペックですが、現場では400gのジグでもバンバンシャクっておりますね。軽量ジグが使える状況や小型が主体の状況ではGA633Bもよろしいか、と。
まとめ トンジギロッドは自分にあった1本を選びましょう
いかがでしたか?
繰り返しますが、トンジギは基本的にハードな釣りです。
それだけに自分の体力にあった道具をしっかり選ぶことが大切です。
女性や高齢の方は少しライトなロッドや電動タックルを使うのも一手です。
自分に合っていない道具では疲れるばかりで楽しくありません。
体力もタックルの一部と考えて、バランスの取れたトンジギロッドを選びましょう。
コメント