トンジギはリールの役割がとても大きい釣りです。ヘビージグを使って一日中釣り続けるためにはパワー&耐久性に優れたリールが必要です。ここではベストなリールを選ぶ基準とおすすめリール8台を紹介していきます。
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トンジギ用リールとは?
ビンチョウマグロを狙うためのトンジギ専用リールは市場にはありません。
トンジギは青物用タックルなどでも「いちおう」楽しめる間口の広さが魅力です。まずは挑戦したい、ということであれば強めの近海用青物タックルを使っても問題なく楽しめます。
でも、快適かつ万全に楽しもうと思ったら、やはり一段強いタックルが欲しいところです。しかも、出来ればライト&ヘビーの2タックル態勢が理想的です。
トンジギ用リールを選ぶためにチェックしたいこと
ジギング用ベイトリールのなかから、トンジギ用としてベストなチョイスをするためにチェックしたい事柄を紹介していきます。
トンジギ用リールはベイトタイプが主流
トンジギでは300g、400gといったヘビージグをミディアムからスロースピードで動かすスタイルが基本。
青物狙いのようにジャカジャカ動かす必要はありません。スロージギングスタイルも有効です。
ドテラ流しで釣るので、100m、150m、200mとラインを出すことは普通で、回収作業はなかなかしんどいものがあります。
以上のようなトンジギの特徴にぴったりなのが巻き上げトルクのある大型のジギング用ベイトリールです。
スピードを活かしたジギングをやりたい、ちょっと気分転換したいという感じでサブ的にスピニングタックルを使うのはあり、です。この場合は10000番を目安にノーマルギア、パワーギアタイプを選ぶとよいでしょう。
トンジギ用ベイトリールとしてのベストサイズは?
ヤップ!的にはPE4号を400m以上巻き込めるサイズをトンジギ用リールの標準サイズとして推薦します。
オシアジガーの2000番やソルティガ15などのPE3号400m、というサイズでも十分にトンジギは楽しめます。おすすめされることもあるでしょうし、青物用と併用するにはこちらのほうが活躍の場も多いでしょう。
でも、巻きに関しては圧倒的に大型リールのほうがパワフルで楽です。自重が重くなりますし、パーミング性も落ちますが、それ以上に疲れにくくなります。大型魚とのファイトも断然楽です。
トンジギでは200m以上のラインを出すこともよくあります。PE3号400mサイズにPE4号を巻いたら300mしか巻けません。この状態で大型が喰ったら、かなり不安です。
トンジギでは50kgクラスのキハダやマカジギがヒットしてくることは決して珍しいとは言えません。30kgクラスのメバチもよく出会う相手です。とくにキハダなどは気配があればポイントを選んで積極的に狙っていきます。PE3号400mサイズではけっこう不安です。
トンジギでは大は小を兼ねる、という発想でリールを選ぶことをおすすめします。
現実的には複数タックル用意するのが一般的なので使い分けるのが理想ですが、メインタックルには大型リールを選ぶことを強くおすすめします。
トンジギ用リールとして重要なのは強く、タフなこと
トンジギ用ベイトリールは強く、タフなことが条件です。
ヘビージグを1日しゃくり続けるし、掛かってからのファイトでもパワーが必要。だから、当然といえば当然です。
とはいえ絶対壊れない、というリールは存在しません。やはりできれば予備タックル、予備リールを用意したいですね。
予備リールは予算上無理、というのであれば、スプールの予備を用意することをおすすめします。船上でも簡単にスプール交換できるリールがおすすめです。
トンジギ用リールのセレクトでは巻き上げスピードにも注意
ハンドル一回転での巻き上げ長さにも注意しましょう。100cm以上あるものがおすすめです。
たとえば200mラインを出しているとしましょう。すると最大で100cm巻けるリールもスプールに巻いてあるラインが減っているため、90cmとか、95cmとかになってしまう可能性があります。
すると魚のいるレンジで思い通りのジグアクションが出せない可能性があります。あまりに巻き上げ長が短いと回収も時間が掛かって大変です。
ギア比はハイギアがいい、ノーマル、またはパワーギアがいい、とは言い切れません。
ハイギアはキレのあるジグアクションを出せますし回収も速いですが、巻き上げには力が必要で疲れます。ノーマルギア、パワーギアはその反対です。最終的には好みです。
大型であればパワフルに巻けるのはもちろん、同時に巻き取り長も稼げます。こんなところも大型ベイトリールの利点ですね。
トンジギ用リールはドラグのスムーズさと耐久性に注目
ビンチョウマグロ、とくに大型とのファイトはすぐには終わりません。
しっかりドラグを活用して何回かのランをしのぐようなファイトが求められます。
スムーズなライン放出が可能で、度重なるランでもヘコたれない、信頼できるドラグ性能を備えたリールを選びましょう。
トンジギ用リールとして電動リールはとても優秀
トンジギと電動ジギングはとても相性がよろしいです。
電動ジギングのメリットの一番はやはり疲れにくいこと。とくに回収が楽です。少々高価ですが体力に自信がない方は積極的に導入されてもとよいと思います。
電動リールを選ぶ際は、できるだけ電動ジギング対応モデルを選びましょう。それ以外ではパワー不足で使えないこともあります。
バッテリーにも注意。大容量のハイパワーモデルを持参すると快適に一日を通して電動ジギングを楽しめるでしょう。
トンジギ用リールおすすめ
ジギング用ベイトリール、ジギング対応電動リール、合わせて8台を紹介します。
ジギング用ベイトリール
ダイワ/ソルティガ 35
2025年の新製品としてリリースされる、ダイワ渾身の大型ジギング用ベイトリール。基本スペックは標準自重705g、巻き取り長さはノーマルギアで104cm、ハイギアで118cm、ラインキャパシティは4号500m。最大ドラグ力は13kg。巻き軽さ、巻きの強さ、ボディ剛性などの基本性能はハイパードライブデザイン採用でバッチリ。大型リールながら独自のサムホールディングフレーム、ナロータイプのボディ形状などでパーミング性も二重マルです。大型のキハダマグロやメバチマグロを相手にしても万全に対応できる、ザ・トンジギモデルとしておすすめできる一台です。ライトセッティングならPE4号300mのラインキャパシティを持ち、自重は485g(SJモデルは480g)。パーミング性能を重視したボディにより操作性も高く、耐久性能もバッチリなソルティガ15の選択もよいでしょう。
シマノ/オシアジガーLD
シマノ製ジギング用ベイトリールのなかでトンジギ用ベストチョイスとしておすすめしたいのがオシアジガーLDです。2000番サイズに迫るパーミング性を実現した2500番という絶妙なサイズ感が素晴らしい! 最大20kgを叩き出すレバードラグを採用しながらもインフィニティドライブ&ダブルドラグ構造で回転性能は従来品に比べ最大で30%アップ。高い基本性能と磨き上げた操作性はさすがのフラッグシップモデル。いきなりのキハダマグロヒットでも余裕でやり取り可能です。ギア比はMGとHGの設定。好みで選ぶ感じですね。唯一残念なところは左ハンドル設定がないところですね(2025年春現在)。
テイルウォーク/マーフィックス C3
永きに渡って愛され続ける大型レバードラグリールの定番、マーフィックスシリーズ。なかでもマーフィックスC3(Cはコンパクトの意味)は最小モデルとなる人気アイテム。最小とはいえ自重は660g、ラインキャパは3号で600m。4.8:1のギア比ながらハンドル1回転の巻き取り量は100cmを確保しています。力強い巻きはもちろん、大口径のカーボンワッシャーを採用しているので、ドラグ性能もスムーズ。強力なハンドル周り、パーミング性の高いナローボディも熟成の感あり。右巻きのC3-RH、左巻きのC3-LHから選べます。軽量化、操作性をさらに向上させた限定モデル、GMリミテッドC3にも注目です。
スタジオ・オーシャンマーク/ブルーヘブン L80
小規模ながらこだわりのオリジナルリールをリリースし続け、多くの熱烈なオフショアファンを獲得しているスタジオ・オーシャンマーク。レバードラグを採用したブル―ヘブンシリーズは独自のG40コルクドラグワッシャーの採用、セミウォータープルーフタイプのレバードラグ、左右非対称デザインなど実戦的なアイデア、デザイン満載の人気リールです。サイズ展開の豊富なブルーヘブンのなかからヤップ!がトンジギ用におすすめするのはL80。ギア比はハイ、ミッド、パワーと3つの設定、左右ハンドルも用意。さらに軽量化、感度&強度をアップしたOGMモデルもあり、と楽しく悩ませていただけます。ライトなセッティングではL50の選択もありでしょう。
オクマ/ カバラ12NII
オクマからリリースされている剛性に優れたレバードラグリールがカバラシリーズ。一体成型加工フレームの採用、ステンレス製メイン&ピニオンギア、人間工学に基づいたデザインなど、基本性能はハイレベル。ギア比は4.7&2.1:1の切り替えが可能。自重は675g、ラインキャパシティも4号450mとしっかりあり。質実剛健とロープライスが魅力のモデルです。左ハンドルもあります。
ペン/ファゾムⅡ 2スピード30LD2
トンジギに挑戦したいけどリールがない…、という方にイチ推しのコスパに優れた一台。自重は568g、ギア比は5.5&2.8:1の2スピード、ハンドル1回転の最大巻き取り量は97cm、ラインキャパシティは3号800m、そして最大ドラグは15kgというスペック。なんといってもメーカー希望本体価格(税抜)は35,000円! 十分過ぎる性能ながら気軽にポチっといける一台ではないでしょうか?
ジギング対応電動リール
ダイワ/シーボーグG400J
電動ジギングに対応する、高耐久、ハイパワーのマグマックスモーターを搭載した一台。レスポンスの良い回転性能とパワーが自慢で、ハードなトンジギをサポートしてくれること間違いなし。電動ジギングモードも搭載でラインキャパシティはPE4号400m。自重は600gと軽量で感度アップにも大きく貢献。軽快かつハイパワーを活かした電動ジギングを楽しめます。
シマノ/ビーストマスター 2000
ギガマックスモーターと強化ギアシステムの採用で、よりパワフルで快適な電動ジギングを楽しめるのがビーストマスター2000。ブラシレスモーター構造のギガマックスモーターはパワー、耐久性、スピードが自慢。ラインスラックを生み出せるリニアな回転性能は、これまでにない電動ジギングの世界を見せてくれるでしょう。NEW EJモードはアクションパターンも豊富、スピード&パワー以上の電動ジギングの世界を楽しませてくれるはず。
まとめ トンジギ用リールは大型ベイトリールを選ぶと安心&快適
いかがでしたか?
ビンチョウマグロは比較的小さいし、そんなに引かないからライトタックルでもいいよ、という声もありましょう。
でも、海では何が起こるか分かりません。ヤップ!では余裕を持ったタックルセッティング、つまり大型のジギング用ベイトリールをおすすめします。
せっかくヒットさせたタネトンや大型キハダは余裕を持って確実にキャッチしたいですからね!
ご健釣をお祈りします!
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