水面下を横方向に攻めて青物やマグロ類を狙うスタイルが注目を集めている。アプローチは様々だが、ネイチャーボーイズからの回答はバイブレーション。鉄腕バイブZn 60gを深堀りしてみよう!
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この記事を作った人ヤップ!編集部
編集長の大川直を中心に、ヤップ!でオフショア情報を発信する人たち。実態は釣りをメインフィールドとして活躍するプロ集団。それぞれに得意な分野について執筆&撮影して投稿。信頼できる情報を分かりやすく伝える! をモットーに活動中。
一定レンジをバーっと横に引いて線の釣りを展開するためのルアー
鉄ジグで知られるネイチャーボーイズさんからリリースされた「鉄腕バイブZn 60g」。
ダイビングペンシルでもジグでもない、バイブレーション的なルアーでヒラマサやブリといった大型青物やマグロを仕留めよう、という意欲的なルアーです。
どうして「鉄腕バイブZn 60g」を作ろうと思ったんでしょう? 開発担当者に切り込んでみました。
「僕は外房に代表される、シャローエリアが中心のヒラマサフィールドにずっと通っています。10メートル、15メートルといった浅いエリアで一定のレンジ、ボトムレンジを引いてくる攻略は、とくに秋のシーズンに有効です。軽量ジグやスプーンみたいなルアーを使って、フワフワと縦に誘ってボトムレンジをキーブして釣っている人が多いんですが、 一定レンジをバーっと横に引いて、線の釣りを展開したい、と思ったのがスタートです」(ネイチャーボーイズ・下中桑太郎さん)
ボトムレンジだけでなく、水面直下を含めた、ある一定レンジを「ガッと超高速で」引いてきたいっていう思いもあった、と下中さん。
「軽い力でアクションを出せるところが最大の特徴です。ローリングアクションさせながら高速で巻いてこれます。ボディが硬くて強いのでランディングして、魚が口にくわえたまま船上でバタバタしても、折れたり曲がったりしない硬さもあります。貫通ワイヤー仕様なので、歯が鋭い魚やアゴの強い魚、大型魚を相手にしても大丈夫です」
一見、バイブレーションですが、正確にはバイブレーション型ルアーと呼んだほうが正しいようです。ウォブリングを極力抑えた「バイブレスミノー」というのが「鉄腕バイブZn 60g」の本質のようですね。
軽くて強いZnのおかげで引き重りの少ないバイブレーションが実現
薄くて硬く、軽く引ける。強度も抜群。これらの特徴は、名前の由来にもなっている素材、亜鉛を主な素材に使った合金にあるようです。
「亜鉛は比重がとても軽いんです。約7.3です。鉄が約7.8、通常の鉛が約11.3。それに硬度がめちゃくちゃ高い。硬さのおかげで成形した際に薄く、強く、軽く作れます。この素材だからこそ、60グラムのバイブレーション形状にしたときに軽い力で引くことができます。パッと見ると、すごい引き重りするんじゃないかなって思われるかも知れませんけど、そんなことはありません」
亜鉛合金素材のルアーは成型こそ難しいということですが、そこはネイチャーボーイズさん。鉄だけでなくステンレス素材のジグまで手掛けてきた技術が生きているわけです。
「あと環境に優しいのも自慢です。溶け出したりとか、 自然環境に影響を与えたりっていうことはないので。それに亜鉛は自然界にもともとありまして、牡蠣にも含まれています。サプリでも有名ですしね」
基本は高速リーリングで一定レンジを線で攻める攻略術
使い方は、キャストしたあとに任意のレンジまで沈めてからの高速リーリングが基本。タイトピッチなローリングアクションが生まれることで、ただ巻きでも十分にアピールするそうです。
「高速リーリングが基本ですが、さらにロッドを軽くあおりながら巻いてくることで、鋭いダートアクションを生み出せます。そこからの前傾姿勢でのフォールアクションはとても効果的ですね。タックル面では6000、8000、14000番クラスの大型スピニングリールがおすすめ。全速力で巻いても想像以上に巻きが軽く、大型魚とのファイト前に疲れることはありません」
ヒラマサ、キハダ、GT…。海外からの釣果報告も多数!
「ヒラマサ、キハダの実績は多数です。カリフォルニアでもキハダはよく釣れている、という報告があります。あとは沖縄のGTにも実績がありますよ」
ビッグフィッシュ専用なんでしょうか?
「アイが2つあるんですけど、2つあるうちの後ろのアイにセットすることで、ウォブリングが強くなり、水押しの強いアクション生み出します。スローリトリーブに対応できる、いわゆるバイブレーションになるので、ハタやクエ、ヒラメやマゴチといったフラットフィッシュ、シーバスなどにも効果的です」
あちこちの海でキャストしてはガーっと巻いてきたい衝動に駆られるルアーですが、60グラムだと、シャローエリア、サブサーフェスが中心になるんでしょうか?
「少人数のチャーター船なら30メートル、40メートルでもイケると思いますが、乗合船などでは現実的には最大で20メートルくらいまでの使用がおすすめです。今後、ウエイトアップバージョンを追加発売する予定なので、期待していてください」
にわかに活気づいてきた感のある、アンダーウォーターを横方向に攻めて青物やマグロを攻略するスタイル。
ダイビングペンシル&ジグだけではない、青物やマグロ狙いの第三のルアーとして、すでにマストアイテムになっているようですね。
ネイチャーボーイズ 公式サイト
https://natureboysofficialwebstore.com/products/tetsuwan-vib-zn60g
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