ここでは、カツオキャスティングに使用するリールについて必要な性能と選び方を解説します。最適なリールを選んでカツオキャスティングを有利に展開しましょう。
この記事を作った人アッキー(おかもと あきひこ)
釣りブログ「OKABLOG」、YouTubeチャンネル「釣りだけして生きていく」の中の人。
得意な釣りは青物ジギング&キャスティング。外房ジギング遊漁船元スタッフ。
ドラグ性能、巻き取り性能、ラインキャパシティ。この３つがカツオキャスティング用リールセレクトの３大要素。
カツオキャスティングリールの基本性能
カツオと言えば、なんと言ってもその遊泳スピードの速さが魅力。
あらゆるゲームフィッシュの中でも、トップクラスのスピードを誇るカツオを釣るためには、相応のリールを用意する必要があります。
では、いったいどんなリールがカツオキャスティングに向いているのか。
まずは絶対に無視できないのが、「ドラグ性能」です。
滑らかにドラグが滑り、ラインが放出されることが大切。
かといって出っ放しではなく、しっかり魚にプレッシャーを掛け続けられること。それでいて、熱ダレなどですぐに故障しないこと。
ときに数十メートルも一気にラインを出していくカツオを相手にするには、最低限、ドラグ性能がしっかりしたものを選ぶのが好ましいでしょう。
続いて注目したいのは「巻き取り速度」。
カツオキャスティングでは、ルアーの操作、魚とのファイト、双方においてラインを高速で回収する動作が必要になります。
ルアーの操作においては、ジグの高速巻き、シンキングペンシルのスキッピングなど。
ファイト中は、こちらに向かって走ってくることも多いカツオ相手に、出来るだけ糸フケを作らせないために高速回収の必要が出てきます。
最後にラインキャパシティ。
カツオキャスティングでは、主にPE2号から4号程度を使用します。
こうしたラインが250メートルから300メートルほど入るキャパシティを持ったリールを選ぶのが良いでしょう。
PEラインは200メートルでも、ほとんどの場合で釣りは成立します。しかし、オマツリなどのトラブルにも備えるといった意味で、やはり250メートル以上は巻いておくのがおすすめです。
具体的な番手としては、5000~8000番クラス、ギア比はできるだけ高いものが理想です。
SWと冠せられたリールは、やはりソルトウォーターモデルだけあってカツオキャスティング用リールとしても理想的だ。
おすすめはSW機
上記の性能を満たすカツオキャスティング用リールとして、注目したいのが「SW」という文字が冠されたソルトウォーターモデル
とくに注目して欲しいのがその剛性です。
前述した通り、カツオキャスティングは、ドラグを酷使し、高速巻きも多用します。
リールにとってはかなり過酷な状況です。ヤワなリールだと、すぐにギアのごろつきを感じたり、最悪故障して使えなくなる場合もあります。
5000番クラスのリールなどでは、各メーカー「ソルトウォーターモデル」と「無印モデル」の両方がラインナップされていたりするので、迷うかと思いますが、予算が許すのであればソルトウォーターモデルを選んでおくと良いでしょう。
とは言え、絶対ソルトウォーターモデルじゃなきゃダメかと聞かれれば、そんなことはありません。
「釣行回数が少ないので、出来るだけ安く済ませたい」といった場合は、無印モデルも使用可能です。
ご自身の状況に合わせて、納得のいくリールを選んでみてください。
カツオキャスティング用リールの基本はスピニング。魚に最短距離で辿りつく、という意味ではベイトはかなり不利だ。
ベイトじゃダメなの？
ここまでカツオキャスティングにはスピニングリール一択と言った方向で解説してきましたが、果たしてベイトリールではダメなんでしょうか？
これに関しては、あえて不利なタックルでゲーム性を楽しむという目的であれば、大いにありだと思います。
というのも、ベイトリールはその性質上、高速巻きには向きません。
すでに解説した通り、カツオキャスティングは高速巻きを多用する釣りです。
よって、ベイトリールかスピニングリールかで比べたら、圧倒的にスピニングリールが有利になります。
とは言え、ベイトリールで実際にカツオに挑戦しているマニアな釣り人がいるのも確か。
こだわりがないのであれば、あえてベイトリールを選ぶ必要はないかと思いますが、「遊び」という意味では面白いかもしれませんね。
もちろん、同船者の迷惑にならない範囲内で楽しみましょう。
やや大型、反対にやや小型のスピニングリールでもカツオキャスティングは楽しめる。
リールの流用もおすすめです
「カツオキャスティング専用のリールを用意するのはちょっと…」という方は、他の釣りに使っているリールを流用するのもおすすめです。
たとえば、青物用、シイラ用、サワラ用、ショアジギング用などでも流用可能です。
欲を言えば6000番や8000番が理想ですが、4000番や14000番などでも、ラインだけ巻き替えればなんとかなります。
カツオキャスティングというと、どうしてもシーズンが限られる釣りなので、道具を揃えるのを渋ってしまう人も多いでしょう。
まずは始めてみたい！ といった意味では、リールの流用も選択肢のひとつ。
手持ちの道具を有効活用して、カツオキャスティングを楽しみましょう。
近海で３～５キロクラスのカツオを狙うなら5000番～8000番程度のソルトウォーターモデルがおすすめ。
まとめ おすすめは6000番前後のSW機
というわけで、カツオキャスティングに使うリールについて解説してきました。
まとめると、カツオキャスティングでリールに求められる性能は、「ドラグ性能」「巻取り速度」「PE3号前後が250メートル以上入るキャパシティ」です。
カツオキャスティングは、リールを酷使する釣りなので、剛性もあるとさらに良いでしょう。
具体的には、5000番～8000番程度のソルトウォーターモデルがおすすめです。
とは言え、年に何回挑戦できるかわからないカツオキャスティングに、そこまでお金をかけられないという釣り人も多いでしょう。
そういった場合は、他の釣りで使っているリールを流用できる可能性があります。
シイラ用、青物用、ショアジギング用などの、4000～14000番クラスのスピニングリールがあれば、PEラインだけ巻き替えて流用するのもおすすめです。
最適なリールを用意して、カツオキャスティングを楽しみましょう。
コメント