ラインは魚と釣り人をつなぐ、たった1本の糸。けしておろそかにはできない大事なタックルです。もちろんタイラバでもそれは同じ。細さだったり、腰の強さだったり、編み込みの本数だったり…。ラインひとつで釣りが変わってしまうと言っても過言ではありません。消耗品ではありますが、価格だけでなく性能をしっかり比較検討して選ぶことが大切です。
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タイラバ用ラインはよく特性を理解してセレクトする
PEラインは同じ強度ならナイロンより細く、伸びが少なく感度が良いといった特徴があるため、タイラバゲームに限らず多くのオフショアの釣りで重宝されています。
しかし、ひと口にPEといっても個々の製品によって性能には大きな差があります。単純に安いから弱い、高いから良いということではなく、それぞれの特性を理解して選ぶことが大切です。ここではタイラバゲームで着目すべき、ラインの特性について考えてみましょう。
編み込みの本数による違い
PEラインには号数のほかに4本撚り、12本撚りなどの表示があります。これはそのラインを構成する原糸の本数を表しています。
ライン強度が同じなら、本数が多いほど1本当たりの強度は低くなりますが、編み込みの密度を高めて腰の強い製品を作りやすいため、本数が少ないものに比べて均一さや感度の点で優ります。また、価格も高くなるのが普通です。
4本撚りは8本、12本に比べて安価で、コストパフォーマンスに優れる点が魅力。強いて言えばガイドにこすれる際の糸鳴りや、ルアー放出時のスムーズさに若干難がありますが、これはどこまでシビアなゲームを想定するかによっても変わってきます。
タイラバゲームにはどちらも使えますので、価格だけでなく特性も合わせてチョイスすると良いでしょう。
ラインの色分けは必須条件
PEラインには単色のものと色分けされたものとがありますが、タイラバゲームでは後者のタイプが断然有利。ラインの色を見ることで、水深やヒットレンジなどを大まかに把握することができるからです。
色分けのパターンは10m毎、あるいは20m毎に染め分けたものがほとんど。どちらを選んでも問題はありませんが、10m毎のほうが分かりやすいと思います。
製品によっては、その途中に1m毎のマーカーが表示されているものもあります。そこまで細かい色分けを必要としない場面も多いですが、着底後の巻き上げ距離を把握できる点はメリットですね。
太さは0.8号が基準
ラインの号数は0.8号が基準になります。はじめはこれを目安に、より繊細なゲームでは0.6号、耐久性を重視するなら1号というように調節することをおすすめします。
コーティングや工法にも注目
ラインメーカーは表面のコーティングや編み込みの工法にも改良を重ね、耐摩耗性やしなやかさ、強度といった性能を高めています。
より細く、より強く、ノットが組みやすくガイド抜けもスムーズ・・・というラインを求めるなら、こうした要素にも着目してみると良いでしょう。
コスパ重視もあり。ただしナイロンとは違う点もある
前述の通り値段が高いから良い、安いから悪いということではないので、コストパフォーマンスを重視して選ぶのも当然アリです。
いずれにしてもPEラインはナイロンほど頻繁に巻き替えることはないので、自分が求める性能を満たしたうえでのコスパであることが大前提です。
タイラバ用おすすめPEライン7選
バリバス/アバニ ジギング10×10マックスパワーPE X9
オフショアファンに人気のラインメーカー、バリバスから発売中のアバニ ジギング10×10マックスパワーPE X9。コアインプット製法によるX9構造をはじめ、編み込みやコーティングに改良を加えたワンランク上のラインです。
3%台という超低伸度化に成功したことで、ラインのたわいを大幅に低減。感度、フォールスピードをアップし、よりダイレクトな操作性を実現しています。色分けは10m×10色、号数も0.6号からラインナップされており、タイラバゲームにバッチリです。
バリバス/VARIVAS8マーキング
高強度・高耐久性・高感度といった基本性能をしっかり押さえた8本撚りのスタンダードライン。扱いやすさとコストパフォーマンスの高さがおすすめの理由です。
カラーは10m×5色で、1m毎にマーキングが入った仕様。ボトムからの巻き上げ距離も把握しやすいデザインです。
ダイワ/UVF PEデュラセンサーX12EX+Si3
12本撚りのマッスルPEにダイワ独自の加工を施したハイパフォーマンスライン。滑らかさ、感度、強度、耐久性に優れ、どんな釣りにもオールラウンドに使える汎用性も備えています。
タイラバ用には10m×5色に色分けされた150m巻き、200m巻きスプールがおすすめです。
X-BRAID/鯛ラバカスタムPE ボーンラッシュWX8
細くて強いメリットを最大限に高め、タイラバゲームに特化した8本撚りのPEライン。伸びが少なく、耐摩耗性に優れる特性はディープの大ダイ狙いにも最適です。
ラインカラーは10m毎の色分けではなく、セレクティブなマダイに違和感を与えないパターンを採用しているため、カウンター付きリールとの併用がおすすめです。
X-BRAID/スーパージグマンX4
長い間ソルトアングラーから支持されている4本撚りのハイクォリティライン。どんな釣りにも活躍するスタンダードでまとまりのある品質は、PEラインの入門としてもおすすめです。カラーパターンは5色の色分け。タイラバには0.6号から1.5号が適応します。
メジャークラフト/弾丸ブレイドX8
弾丸ブレイドはX4とX8がありますが、タイラバ用にはX8がおすすめ。8本縒りのPEラインとしては求めやすい価格帯ですが、国産の原糸を使ったクォリティには定評があり、中級者以上のアングラーにも人気の高いラインです。
カラーは単色、マルチ両方ありますが、おすすめはもちろん10m×5色のマルチタイプ。コストパフォーマンスを重視するなら候補に入れたいアイテムです。
シマノ/タナトル8
船用の汎用PEラインとして感度、しなやかさ、使いやすさなどの基本性能を満たしたライン。タイラバ専用ではありませんが、5色×10mに色分けされており、1mピッチマーキングと5mピッチマーキングも入っています。
4本撚りもあり、いずれもコストパフォーマンスに優れている点が魅力です。
まとめ 選び方の基準はアングラー次第
PEラインは太さ、強度、編み込みの本数&工法などによって性質が異なります。
それぞれの特性を吟味して釣りのスタイルに特化した製品を選ぶもよし、汎用性とコスパを重視するもよし。
上記おすすめ製品を参考に納得のラインを探してください。
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