タイラバゲームの鉄則であり、最も重要なテクニックとなる「等速巻き」。文字通り一定の速度でスムーズに、よどみなく巻いてくることがこの釣りのカギです。リールはそれを実現するための超重要アイテム。リールが持つさまざまな機能を使いこなせば、より緻密で効率的なタイラバゲームを楽しむことが可能になります。ここではリールの選び方とおすすめ機種をご紹介します。
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糸を巻き取るだけじゃない。タイラバ用リールに求められる役割とは
リールの基本的な役割は、釣りに必要なラインをストックし、それを巻き取ること。しかしタイラバの場合はそれだけはありません。使うリールの機能によって釣果に差が出ると言っても過言ではないくらい、重要なカギを握るアイテムなのです。そのチェックポイントを見ていきましょう。
タイラバリールのサイズはPEラインを水深の2倍以上巻けるもの
リールのサイズは使用するPEラインを水深の2倍以上巻き込めることを目安にしてください。攻める水深ギリギリの巻き量だと、大ダイや青物などがヒットした際のやり取りに支障をきたすだけでなく、根掛かりや高切れでラインを失ったらその時点で終了となってしまうからです。スプール径が小さいと、フォールにも問題が生じます。水深は釣り場によって異なりますが、PE1号を200m巻ければたいていの釣り場はカバーできるので、まずはこのあたりを目安にすれば良いでしょう。
ギアは出来るだけ滑らかなもの。ハイギアタイプがおすすめ
タイラバゲームは一定の速度でリールを巻く「等速巻き」がポイントになります。その要となるギアは、回転が滑らかでギクシャクせず、かつ耐久性に優れたものが理想です。ボールベアリングの使用数もひとつの目安になりますね。また、ギア比はローギア、ノーマルギア、ハイギアのいずれも使えますが、最もアタリが出やすい着底後の巻きはじめ、いわゆるタッチ&ゴーを素早く行うため、近年ではハイギアタイプを選ぶ人が増えています。
ドラグ性能も必ずチェック!
タイラバゲームは基本的に繊細なタックルと細糸を駆使する釣り。大ダイや青物など不意の大物とのやり取りを考えると、リールのドラグ性能は非常に大きなポイントとなります。滑り出しのスムーズさと安定性に優れ、微調整が効くものを選びましょう。
水深カウンターがあればより緻密な戦略が可能
タイラバ用リールのなかには、水深を表示するデジタルカウンターを装備したものも多数あります。タイラバがいまどの水深にあるかを正確に教えてくれるため、ヒットレンジを無駄なくトレースしたり、バイトの再現性を得たりする効果があります。水深自体はPEラインの色分けでもある程度は把握できますが、カウンターがあればより確実、よりイージーに確認できます。ほかにも目的の水深や巻き取り距離を知らせるアラーム機能、沈下速度をコントロールする機能もあると便利。海水対応であることや防水性能は大前提です。
タイラバリール おすすめ7選
ロープライスモデル
テイルウォーク/ヴィレイヤーDGシリーズ
2万円を切る価格設定でありながら、デジタルカウンターも備えたハイパフォーマンスリール。しかもデジタルカウンターはLEDバックライト付きの超大型液晶ディスプレイを採用していて視認性も抜群です。スプールはワンタッチで交換可能になっていたり、そのためのライン入力設定を2種類保存可能になっていたりと、実戦に即した工夫も随所に取り入れられています。サイズは100番一択ですが、そのなかでギア比、ハンドルタイプに選択肢を設定。シンプルなラインナップはビギナーも迷わず選べそうですね。
シマノ/エンゲツBB
入門者でも無理なく扱えるエントリーモデルですが、エンゲツの名を冠するだけあって基本性能は必要十分なレベル。剛性感の高いHAGANEボディやレベルワインド連動など上位機種からフィードバックされた機能も搭載し、使いやすさと安心感を実感できる仕上がりです。ラインナップはローギアの100PG(右巻き)、101PG(左巻き)、ハイギアの100HG(右巻き)、101HG(左巻き)の全4アイテム。初めてタイラバをやるアングラーは、巻きブレが起きにくいPGタイプから入るのもおすすめです。
ダイワ/紅牙X IC
剛性感のあるスーパーメタルフレームにICカウンターを搭載し、100mmのロングハンドルで巻きも楽々。紅牙X ICは、そんなコストパフォーマンスを前面に出した小型リールです。ギア比1:4.9、PE1号×200mのスペックは、軽量のタイラバを使って浅場をじっくり探る釣りに適しています。
ミドルプライスモデル
シマノ/エンゲツCT
カウンターとフォールレバーを搭載したエンゲツCT。軽量タイラバリールとしての印象も強いのですが、実はHAGANEボディを採用していて剛性感も十分。さらにフォールレバーとカウンターはエンゲツプレミアムと同等のスペックで、フォールスピードのコントロールや巻き速度の再現性など緻密な戦略をより身近に楽しめるモデルです。サイズは150番で糸巻量はPE1号×330mと、やや大きめになっています。
ダイワ/紅牙
基本性能の水準を高め、巻きを徹底的に追求した紅牙。ICカウンターは搭載していませんが、フレームのほかサイドプレートもAL製としたボディはコンパクトながら高剛性。130mmのロングハンドルを標準装備し、スムーズな巻き感をいっそう際立たせています。ほかの紅牙シリーズと異なり1:8.1のエクストラハイギアモデルをラインナップしている点もこのシリーズの特徴です。タイラバを軸にスーパーライトジギングにもチャレンジしたい、というアングラーにもおすすめできるリールです。
ハイプライスモデル
ダイワ/紅牙 IC200
ダイワの紅牙ICは、巻き上げ速度・沈下速度を表示し、デプスアラーム機能も備えたICカウンターをはじめ、アルミ製ロングハンドルなどこだわりの装備を満載したフラッグシップモデル。巻き上げのパワーと滑らかさ、調整幅の広いドラグにも定評があり、細糸を使用した大ダイ狙いにも安心して臨むことができます。ここでおすすめするIC200はディープタイラバ専用機として開発された大容量ローギアモデル。PE1号×600mのキャパに150mmのハンドルを装備し、引き抵抗の大きいヘビーなタイラバをディープレンジで使っても余裕の巻き上げ性能を発揮してくれそうです。
シマノ/エンゲツプレミアム
プレミアムの名の通り、エンゲツリールの先進スペックをすべて盛り込んだハイグレードなリールです。PE1号を330m巻ける150番サイズに、デジタルカウンターとフォールレバーを組み込んだうえで自重は220gと軽く、回転も滑らか。フォールを駆使したタイラバゲームを思い通りに展開できるリールです。シルバーを基調とした外観も渋いですね。
まとめ 基本性能の高さが求められるタイラバ用リール
タイラバ用のリールはただ巻くだけのリールと思われがちですが、よどみなく一定の速度で巻き続けるにはそれなりの精度や滑らかさが必要です。
また、細い糸で大ダイとやり取りするためドラグ性能や剛性も高いに越したことはありません。
シンプルな釣りだからこそ、十分に吟味して納得の一台を探してくださいね。
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