テイルウォークの新製品、デュライズの実力を深掘る第二弾となる今記事では、東京湾の腕利きボートシーバス船長、須江一樹さんがデュライズの注目ポイントをインプレ! メタルパーツをふんだんに採用することによる進化、余すことをなく教えていただきました!
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須江一樹(Sue Kazuki)横浜のボートシーバスガイド「アイランドクルーズFC」の船長。オンタイムは東京湾狭しと駆け巡る日々、オフタイムは全国狭しと日帰り&遠征釣行を繰り返す日々を過ごす人。
テイルウォークの新たなスピニングリール、デュライズとは?
ヤップ デュライズのテストにはかなり早い段階から携わったと聞いています。
須江さん 最初にプロトモデルを使い始めたのは2023年の7月です。それから3000S HGX、3500S HGXを使い続けています。テイルウォークにはもともとスピーキーという人気モデルがありますが、このスピーキー「メタルボディ版」ということでデュライズの開発はスタートしています。デュライズのプロトモデルを最初に使ったとき、「メタルボディになると全然変わるものなんだな」っていうことを感じたことを覚えていますね。
ヤップ 具体的にはどのようなところが変わっているんですか?
須江さん 一番は剛性感、それに感度。この2つが格段に上がっています。それに巻きがとにかく軽い。何やるにしても巻きが軽い。軽いだけでなくパワーがあるのでサクサク巻けちゃう。ロングタイプの鉄板バイブはすごく抵抗が大きいんですが、サクサク巻けちゃうんです。
フッキングも決まります。ボートシーバスでは巻きアワセが今のメインスタイルで、バイトがあったらそのまま巻いてフッキングに持ち込みます。デュライズだと巻き出し、初動の部分でパワーを掛けられる。これはデュライズならでは強みですね。

とにかく巻きの軽さ、パワーが凄い!と須江さん。リトリーブから巻きアワセ、ファイトまで、すべての場面で巻きの軽さ、パワーが威力を発揮する。
須江さん ファイトの面でもパワーが活きています。近年の東京湾のシーバスは、水温が上がってきているせいか動きが速くなっているように思います。跳ねまくるとか、手前に走ってくるとか、とにかく俊敏な動きになっています。バーブレスフックを使っていることもあってラインを弛ませないことが大事。魚に主導権を逃げられないように頭をこっちに向けて、とにかく巻きまくるファイトがバラさないベストなファイト法です。主導権を握ったままネットまで入れちゃうっていうのが一番バレづらい。リールには巻きのパワー、軽さが必要ですが、デュライズではゴリゴリ巻くファイトができるようになりました。これまで出来ないと思っていたことが普通に出来るようになりました。
デュライズの感度は釣りを変える、釣果を変える!
ヤップ デュライズの感度の良さに関してはいかがですか?
須江さん ボートシーバスではジャーキングもしますが、やはり基本となるのはただ巻きです。リトリーブでルアーの動き、振動、波動といったものを感じ取れるリールかどうかはすごく重要。釣果が変わってくる部分です。とくに遅く巻いたときに、ちゃんとルアーが動いているかを感じ取れることが大切。遅いとどうしても振動が弱くなりますからね。風や波があって感じづらい状況であっても、ルアーの振動、波動をきっちり手に感じることができるかどうか。ここがいいリールかそうではないリールかの分かれ目でもあります。

ボートシーバスの基本はただ巻き。ルアーの振動、波動、水中のあらゆる情報を感じ取れるかどうかは釣果を大きく左右する。
デュライズを使って驚いたのはロングタイプの鉄板バイブをゆっくり巻けるようになったこと。これまでは動いているか動いてないかわからなかった振動がはっきり感じ取れるようになりました。実際のところ、人間って抵抗感が感じられるスピードでしか釣りが続けられないんですよね。鉄板バイブに限らず、ミノーに関してもスローリトリーブの精度がすごく上がったと思います。釣りの幅が拡がりましたね。
また、感度はリールの剛性感、パワーと関係しています。リールを軽く巻けると握りも柔らかくなるので、結果的に感度もアップするって感じです。デュライズで感度がいいと感じるのは、メタルパーツを多用していてガッチリしていることも大前提としてあるでしょうね。
デュライズのスムーズなドラグ性能はスピーキー譲り
ヤップ デュライズのドラグ性能はいかがですか?
須江さん ドラグに関してはスピーキーを使っている時から100点、と思うくらいに何も不満がなかったんですよ。デュライズも変わらずに安定したドラグで満足しています。スピーキーではスプール軸のところにベアリングがセットされているんですが、デュライズでは代わりにスタビライザーレールというパーツが軸を支えてドラグ性能を確保しています。技術的なことは詳しくは分からないんですが、アングラー的にはまったく不満はありませんね。
デュライズはアングラーの手の延長となってリニアに反応してくれる
ヤップ デュライズは「わずかな差を埋める」ことをテーマに作られたリールということです。さまざまな面で初動が速い、タイムラグがない、そんなイメージと捉えていますが、その点についての須江さんのご意見はいかがですか?
須江さん 僕はガイドという職業上、どうしてもリールに頑丈さを求めます。それゆえテスト段階ではローターも金属製にしたらどうか? という提案をしたこともありました。でも、改良を重ねた結果、樹脂製ローターでも十分な強度を確保出来ています。そうなるとあらためてローターが樹脂製で軽いっていうことはメリットが大きい、と感じています。

どんなターゲットを狙う場合でも、どんな場面でも、初動の速さ、軽い巻き出しは高次元な釣りを可能にしてくれる。
一番は巻き出しの速さ、軽さに大きく貢献していますよね。この巻きの出しの軽さ、初動の軽さのおかげで、たとえばジャーキングとかストップ&ゴーとか、巻いて止めて、巻いて止めて、という動きを繰り返すようなアクションでタイムラグが凄く少なくなっています。デュライズではカチッとしたメタルボディと軽量なローターの組み合わせで、動作のタイムラグが埋まっているな、という感覚があります。ローターを含めた全体の強さ、耐久性は僕のようなガイドの立場、つまり使用頻度が凄く多い立場としてもとても満足できますね。
デュライズの耐久性には職業ガイドの須江さんも驚き
ヤップ プロトモデルも含め、デュライズは2年近くハードに使用していきているわけですけど、巻きのパワーや軽さ、感度の良さという感触はいかがですか?
須江さん 初期性能がずっと続いている、そんな感触があります。そろそろギアがゴリゴリしてくるかな、というタイミングでもその時期がはるかに伸びた感覚があります。パワーが上がったから、これまでできなかったことがどんどん出来るようになっています。ここが革新なんでしょう、すごく変わったんですよね。

ビッグベイトや鉄板バイブを引き倒し、デカいシーバスも相当数仕留めた。その後でも須江さんはデュライズの耐久性を高く評価している。
デュライズがあれば東京湾のスピニングゲームはOK
ヤップ 東京湾のボートシーバス用としては3000番と3500番があればOKということですが、須江さんのホームである東京湾でいろいろなルアーゲームを楽しむ場合は、どんな番手を使う予定ですか?
須江さん 僕がガイドをする内容に沿って提案するなら、メバル、アジ狙いでは2000番、2500番はクロダイ、チニングにいいと思います。3000番はシーバスとかマゴチ、3500番はサワラや青物狙いに活躍すると思います。とりあえずスピニングタックルを使った東京湾のルアーゲームはデュライズで全部行けると思いますね。
あらゆるリールと比べてもデュライズが好み、と言ってもらえる人がいるはず
ヤップ デュライズは須江さんの釣りに欠かすことが出来ないスピニングリールになりそうですね。
須江さん そうですね。僕はリールに関してはトラブルが何もないっていうことが一番だと思っているんです。釣りをしているとラインがどこかに絡むとか、小さなトラブルになることっていっぱいあると思うんですけど、デュライズではそういうがありません。トラブルレスで釣りに集中できる、やりたいことが出来る、ということが一番ですよね。

スピニングリールの選択肢は数多い。どんなハイクオリティなリールと比較しても選んでもらえるレベルにある、と須江さん。
デュライズは他社の7万、8万円するようなハイエンドモデルと比べても、どちらが好みか?というレベルで選んでもらえるリールに仕上がっていると思います。デュライズのほうが好きと言って選んでもらえる、そんなレベルに達したリールだと僕は思っていますよ。
◎関連動画
https://www.tailwalk.jp/product/durize/
須江さん使用、東京湾シーバス用タックル
ロッド:テイルウォーク/ボートゲーマーSSD S73M
リール:デュライズ3000S HGX、3500S HGX
メインライン:テイルウォーク/パワーアイWX8ライトブルー 1.2号
ショックリーダー:ナイロン25lb
◎テイルウォークHPデュライズ製品ページ
https://www.tailwalk.jp/product/durize/
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