秋、そして冬の外房沖はジギングが熱い! 10キロオーバーのヒラマサを狙って釣り人が集結する、そんな人気船「宏昌丸」の吉清良輔船長に聞きました!
この記事を作った人ヤップ!編集部
編集長の大川直を中心にヤップ!でオフショア情報を発信する人たち。実態は釣りをメインフィールドとして活躍するプロ集団。それぞれに得意な分野について執筆&撮影して投稿。信頼できる情報を分かりやすく伝える! をモットーに活動中。
秋冬はジギングで10キロオーバーのヒラマサが狙える時期
ヤップ 最近の外房、どんな感じですか?
吉清船長 そうですね、わりとサンパクが釣れているので、それをいちおうメインでサラッと楽しんでもらってから、ヒラマサを狙うという感じの組み立てが多いですね。
ヤップ だんだん秋になってきた、ということですか?
吉清船長 そうですね。秋口は比較的近いところでカツオが釣れていたので、それを狙ったりもしましたが、ヒラマサの姿もだんだん増えているので、やっと秋モードになりつつありますね。もう少し水温が下がれば、もっと面白いと思いますけどね。
ヤップ 水温が下がったほうがいいんですか?
吉清船長 いいですね。いまはまだ釣果にムラがありますけど、もう少し水温が下がると安定してくる感じがありますね。とくに12月になるとイワシの群れが入ることが多い。そのイワシを追う大きいヒラマサが期待できる時期です。イワシが1月、2月までいればさらに期待大ですね。
ヤップ 秋、冬は大きなヒラマサがジギングで釣れるんですよね?
吉清船長 そうですね、ジギングに関しては数は春、型は秋、冬ですね。水深20メートル、30メートルという浅場で10キロクラスのヒラマサがヒットしてくる確率がアップする時期です。ドンっと来るのがたまらない、っていう常連さんも多くて、とても人気がある釣りですよ。
ヒラマサ用タックルは太めのラインを使うことが大切
ヤップ タックルも強いのを用意したほうがいいんですか?
吉清船長 ロッドは普通で大丈夫です。だいたい6フィート台、最大のドラグ表記が5キロとか6キロというものですね。リールも8000番で大丈夫。でもラインは少し太めにしてほしいですね。具体的にはPE4号にリーダーは50ポンド。60ポンドを使う人もいますよ。
ヤップ ジグはどんなものがおすすめですか?
吉清船長 いろいろな重さを揃えてほしいですね。80gから200gくらいをまんべんなく用意しておくといいですよ。セミロングやロングタイプがメインですが、ショートタイプもいくつか用意しておくといいですよ。とくにイワシがベイトのときはショートジグが効果的です。
ヤップ ショートジグを数字で表すとどんな大きさになりますか?
吉清船長 大きさだと、だいたい15センチ未満。重さは60、80、100グラムくらいのジグですね。ショートというかスモールという感じなのかな。 軽めのジグを持っていたりすると、武器になることも多いんですよね。
ヤップ カラーとか気になります。
吉清船長 カラーは好きなものでいいと思いますが、とくに秋は雨で濁りが入るときもあります。こんなときはピンクやホワイト、ゴールドなどの目立つ色がいいときもありますね。
ヤップ 釣り方について教えてください。
吉清船長 しゃくり方は普通のワンピッチジャークでいいと思います。ただ、レンジには注意してほしいですね。秋、冬はボトム付近でヒットしてくることがすごく多いんです。
ヤップ じゃあ、1回の投入で何回も底を取り直すといいですか?
吉清船長 いやいや、どんどん投げて入れ直したほうがいいです。水深も浅いですしね。ヒラマサはフォールしてくるジグに反応してくることが多い印象があります。毎回、入れ直してフォールでアピールしてヒットにつなげるほうがいいと思います。
ヤップ なるほど。ほかにアドバイスはありますか?
吉清船長 フックはシングルがおすすめです。ツインフックを使っている人も多いんですが、根掛かりが増えてしまいます。根掛かりすることでヒットチャンスが減ってしまいますし、切れたらリーダーを組み直したりして、こちらでも釣れている時間を逃してしまったりします。そうなるとメンタルもやられちゃいますから。シングルでも十分にヒットしますよ。
ヤップ リーダーチェックもこまめにしたほうがいいですよね?
吉清船長 そうですね。リーダーラインシステムを前回釣行のまま、という方もいらっしゃるんですよね。ここは大切なので、釣行のたびに毎回組み直すのはもちろん、気になったら釣行中も組み直した方がいいですね。大きいヒラマサがヒットしたときは、できるだけ不安要素がゼロに近い方がいいですからね。結果も大きく変わってくると思いますよ。
サンパク&ワラサも人気の高いターゲット
ヤップ 秋、冬に狙うことが多くなるサンパク、ワラサはヒラマサ狙いとはちょっと違うんですか?
吉清船長 同じ場所でヒットしてくることもありますが、サンパク、ワラサに照準を合わせた狙い方をするときは深場、60メートルとか最大で80メートルくらいの深場を狙うことが多くなりますね。
ヤップ タックルもヒラマサ用と変わってきますか?
吉清船長 タックルは同じでいいですよ。少しメインラインとリーダーを細くしてもいいですけどね。ただ、ジグは重めのもの、具体的には200gくらいを使うことが増えるので多めに用意してほしいですね。250gも1本はあったほうがいいですね。
ヤップ 釣り方のコツはありますか?
吉清船長 サンパク、ワラサに関してはスピード変化ですね。速く巻いて、パッと止めてテンションを抜く。こんな変化がとても効果的です。
キャスティングの準備も万全にしておこう!
ヤップ ジギングを中心にお話を聞きましたが、キャスティングタックルはあまり活躍しないですかね。
吉清船長 いえいえ、そんなことありません。やはりキャスティングタックルも持ってきてもらったほうがいいですよ。浅場ではヒラマサも普通に狙いますし、深場の釣りでもベイトについたブリを狙うこともあります。12月くらいからはハガツオやサワラも狙えますしね。状況次第ですがPE4~6号、リーダーは80~120ポンドが基本。イワシを追っているときはライトなセッティングがおすすめですね。
ヤップ 最後になりますが、秋、冬の出船形態はどんな感じですか?
吉清船長 午前午後の一日二便体制で出船していく予定です。だいたい5時30分に集合していただいて、6時に出航する感じです。ポイントが遠いともう少し早くなることもあると思います。午前船は11時くらいまで釣って帰ってくる感じ。午後は12時に出船して日没まで釣って戻る、という感じです。
ヤップ 料金はおいくらですか?
吉清船長 午前便は12,000円、午後便が11,000円です。通しの場合は21,000円です。レンタルタックルは2,000円です。手ぶらで来ても大丈夫、ウエルカムですよ。
ヤップ ぜひ10キロオーバーのヒラマサを釣りに行きたいと思います!
吉清船長 どうぞ、お越しください!
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