画像提供:ケイズ
大阪湾のジギング、なかでもブリジギングは手軽に挑戦できるエキサイティングゲーム。身近で間口の広い釣りですが、その奥行は深いのが特徴。とくに明石大橋周辺の激流攻略は腕の差がはっきり出るところ。攻略のコツをケイズ古志公彦船長に訊きました!
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大阪湾、ジギングでのブリ狙いの動向は?
ヤップ 今年の大阪湾ジギング、なかでもブリを中心とした青物ジギングの調子はいかがですか?
古志船長 例年、5月のGW前後を目安にブリをメインにした青物ジギングをスタート、南から上がってくる魚を追いかけて釣り場も北上するのが基本パターンです。6月に入れば本番というのが例年のパターンですけど、今年はちょっとスタートが遅くて、やっと盛り上がってきた感じですね。
ヤップ メインターゲットのブリのサイズはいかがですか?
古志船長 ツバスからメジロを中心に、サイズはまじりですね。
ヤップ ポイントはどのあたりを狙っているんですか?
古志船長 いくつかやっているけど、今年はここだけ、という偏りが見られるのが特徴ですね。メインポイントのひとつ、明石大橋周辺もタイミングと腕次第ですけど釣れていますよ。
ヤップ 明石大橋周辺は攻略が難しいポイント、というイメージがあります。
古志船長 他のポイントは根掛かりも少ないですけど、明石大橋周辺は海底の起伏が激しく、潮流も速いので腕の差が出やすいポイントです。うまいこと攻略できると釣れますが、あかん人はずっと根かかりの連続でノットを作り続けています。水深は浅くて30m、深くて80mくらい。明石で一番の難所、“コイソ”はジグの墓場ですよ。
大阪湾ジギング、ブリジギング用のタックルは?
ヤップ タックルはどんなものを用意すればいいですか?
古志船長 流れが速いエリアで大きい魚もヒットしてきますが、基本的にはメインラインは1.5号くらいがおすすめです。太いラインだと流れにとられてどんどん流されてしまいます。掛けてから少し不安に思う人がいるかも知れませんが、最近の1.5号はそうは切れないので、十分にやれますよ。明石大橋周辺だとラインが立たないと全然釣りにならないですからね。リーダーは5号から6号。自分たちは4号を使ったりもします。
ヤップ リーダー、だいぶ細いですね。ブリがヒットしたら心配です。
古志船長 PE1.5号と5号リーダーでブリサイズも十分にキャッチできますよ。要はバランスです。これでロッドだけ硬かったら切られてしまうけど、2番、3番のロッドを使えば大丈夫。太いリーダーを使ったら根掛かりしたときにメインラインやノット部分から切れてしまうことが多くなります。4号、5号ならリーダーの結び目で切れて、ルアーを結べばすぐに再開できます。根掛かり前提のタックルセッティングですね。
ヤップ なるほど、よく考えられていますね。ジグはどのくらいの重さがいいですか?
古志船長 ジグは100~300gを用意してほしいですね。タックルは2~3セット用意してくるのが一般的かな。ベイトタックルが圧倒的に人気です。
大阪湾のジギングではしっかり動かし、しっかり巻き上げるのがポイント
ヤップ 明石大橋周辺でよく釣るコツは?
古志船長 ジグをしっかり動かすこと、しっかり巻くことですね。ジグに動きを出すことはもちろんだけど、あまり巻き上げなかったりスロージギングのようにしていると、クラッチ切って落としたらすぐ根かかり、となりがちです。いつまでたっても底につかないな、と思ったらラインだけが流されて根掛かりしている、という感じ。潮が速いときは、どんどんシャクリ上げて落とし直せば底もわかりやすい。だからリールもハイギアがいいですね。慣れれば勝負が速いし根掛かりもしない。
ヤップ 明石大橋周辺で潮流が速いときはどのくらいで流れるんですか?
古志船長 5ノットを超えますよ。そんなときは釣りになりにくいけど、喰ってはくる。落とすのも1回きりの勝負になることも多いけど、面白い釣りになることが多いですね。僕ら船長も面白いけどね。
ヤップ まだまだ楽しめますよね?
古志船長 例年だと8月半ばくらいまでがイワシパターン、そのあと9月くらいからシーズン終了まで、タチパターンが面白くなります。タチパターンはロングジグを使った攻略で、ベイトが大きいのでメジロ、ブリの割合が増えるのが魅力。年明けちょっとまで楽しめますよ。
ヤップ 数はどのくらい釣れるんですか?
古志船長 腕によりますけど、夏場のハイシーズンであれば20本超えはよくあります。30本ちょっと釣った人もいます。たまにいるけれど、ボウズは少ないですけどね。初挑戦にはいい時期だと思いますよ。
ヤップ 近畿圏のアングラーにはぜひ挑戦してほしいですね!
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