ボートシーバス対応ショックリーダーの基礎知識を徹底的に解説します。フロロカーボンやナイロンリーダーの選び方を学んだら、続けて各社の定番モデルもチェックしていきましょう!!
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ボートシーバスに欠かせないリーダーの役割
ショックリーダーは、メインライン(PEライン)とルアー(仕掛け)を結ぶ、とても重要な接続パーツです。
その名のとおり、キャストやファイト時に加わる瞬間的な衝撃も和らげてくれることはもちろん、PEラインが障害物や魚体に直接触れることを防ぎ、PEラインをラインブレイクから守ってくれるのです。
以前はナイロンとフロロカーボンの2種類のみでしたが、近年は製造技術や素材の進化により、両者の特徴を併せ持つモデルも多数登場しています。
根ズレに強いナイロンや、しなやかなフロロカーボンといったモデルも見かけます。
使用するルアーに合った素材や太さを選べば、ルアーのアクションが向上し、釣果アップにも直結します。
それでは、ショックリーダーを選択する際に注意したいチェック項目を学んでいきましょう。
ボートシーバス対応ショックリーダーを選ぶコツ
ボートシーバス用ショックリーダーをセレクトする際の目安を5つ紹介しましょう!
ナイロンリーダーの特徴
ショックリーダーの素材には、大きくナイロンとフロロカーボンの2種類があります。
ナイロンは、ソルトルアー黎明期から現代まで愛用されてきた素材で、伸びがありショック吸収性に優れるため、初心者にも扱いやすいのが特徴です。
柔らかな素材ゆえ、滑りやすいPEラインとの結束時も表面が潰れて摩擦が増し、結束強度を得やすいという利点もあります。
比重は約1.14と軽め。他素材に比べて浮きやすい性質があり、表層や浅場を狙う釣りにも向きます。使用ルアーや攻めるレンジによっては、ナイロンを選ぶメリットは十分にあります。
フロロカーボンリーダーの特徴
フロロカーボンは耐摩耗性が高く、伸びが少ないため、操作中に感度を得やすいのが特徴です。
根ズレを恐れず障害物を果敢に攻められるほか、ビッグシーバスにルアーを飲まれても、ファイト中に歯やエラ、ヒレでショックリーダーが切れにくいという特性があります。
いっぽうで、素材が硬いため、慣れるまでは扱いづらさもあり、結束時の締め込みミスによるスッポ抜けといったリスクもあるので注意が必要です。
比重は約1.78と重く、水に沈みやすいため、中層以深のレンジキープにも有効です。
なお、近年はハイブリッド構造や高比重加工など、それぞれの素材の弱点を補うモデルも多数登場しています。「ナイロンならどれも同じでしょ!?」「フロロなら何でもいいよ」などと妥協せず、自分のスタイルに合わせてしっかり選んでください!!
ショックリーダーセッティングの基本とは?
PEラインとショックリーダーを組んだ状態を「ラインシステム」と呼びます。
ボートシーバスで多用されるPEラインは、おおむね1~1.5号です。そのためショックリーダーは20~35lbを接続すると、タックルバランスを取りやすいでしょう。
メインラインとのバランスにもよりますが、たとえば、ルアーアクションを重視したいときは20lb。障害物周りを重点的に攻めたり、大型シーバス狙いやビッグベイト使用時は35~40lbを結ぶのも有効です。
ショックリーダーの長さはアングラーのスタイルによりますが、まずは矢引き(指先から肩口までの長さ=約60~80cm)を目安にするとよいでしょう。
スペースが限られるボートシーバスでは、大きく振りかぶれない場面も多いため、特に初心者は短めのほうが扱いやすいでしょう。
おすすめの結束方法(ノット)
ラインシステムの強度を最大限に引き出すには、PEラインとショックリーダーを確実にしっかり結束する必要があります。
おすすめは摩擦系ノット。
最初は複雑に感じるかもしれませんが、慣れれば誰でもどんなノットでも作ることが出来ます。
動画を見ながら練習すればマスターできます(ヤップ!にも動画があるので、そちらの記事もチェックしてみてください)
なかでも定番はFGノットです。
摩擦力と強度が高く、ガイドリングの通りも滑らかなので、投げる釣りにぴったり。習熟すれば、揺れる船上でも結べます。なお、ショックリーダーとルアー(スナップ)の結束は、ハングマンズやダブルクリンチノットがおすすめです。
ショックリーダーを結び変えるタイミング
最近のショックリーダーは最新の耐摩耗加工が施され、紫外線や吸水による劣化にも強くなっているため、実はかなり長持ちします。
なかでも、紫外線や吸水劣化が起きにくいフロロカーボンリーダーは、数回の釣行に耐えることもあります。
しかし、「次の1投で夢の魚が掛かるかもしれない」のが釣りの醍醐味です。できれば釣行前に毎回、ラインシステムを組み直しておきたいところ。
また、ショックリーダーの表面がささくれ立ったり、白っぽく変色したり、縮れたようになった場合は、実釣中でも結び変えること。
これらは劣化のサインであり、突然強い衝撃が加わると、呆気なく破断する恐れがあるので注意が必要です。
ヤップ!おすすめボートシーバス対応ショックリーダー7選
ここからは、ボートシーバスにおすすめのショックリーダーを紹介します!!
フロロカーボンリーダー
フロロカーボンリーダーは安心の4アイテムです。
バリバス(VARIVAS)/ショアレコードショックリーダー [フロロカーボン]
新原糸VSFフロロカーボンを採用したバリバスのNEWスタンダードリーダー。
「超耐摩耗性」と表現されるほどの圧倒的な根ズレ性能を誇りながらも、従来のフロロカーボンとは比べものにならないほどのしなやかさを獲得しているのが特長。
結束強度を得やすいのはもちろん、ショックリーダーを弾くような瞬間的なアクションでルアーを泳がせたいときにも重宝してくれます。
その名のとおり、レコードフィッシュを狙うときにも安心して選べるでしょう。カラーは魚から見えにくいナチュラルを採用。
ダイワ(DAIWA)/モアザンリーダーEX II TYPE-F
シーバス専用に設計されたフロロカーボンリーダーで、もちろんボートシーバスにも対応します。
比重1.78で、表面コーティングにより水切り効果も高いため、ショックリーダーをサバきやすいのも強み。
流れのある場所を攻めるときや風が当たる場面でも、狙いのコース&レンジをしっかりトレースできます。
ゆる巻き仕様により、糸グセがつきにくいのもうれしいところ。ショートリーダーはもちろん、ロングリーダーでも投げる/誘うといった動作も容易。便利なスプールバンドが付属します。
シマノ(SHIMANO)/エクスセンスリーダー EX フロロ 30m
シーバス専用に設計されたフロロカーボンリーダー。
柔らかいシェルと硬いコアの二重構造になっており、PEラインとの結束強度が大幅に向上。
柔らかいシェル部分が潰れ、そこにPE原糸が食い込み、高い摩擦係数を生むのです。
ルアーの遠投、大型ルアーのキャスト、掛けたシーバスを障害物から即座に引き離すといった動作でも安心感があります。
太さは3号(12lb)から8号(30lb)までがラインナップ。ボートシーバスはもちろん、ヒラスズキ狙いにも対応するタフなリーダーです。
クレハ(KUREHA)/シーガー グランドマックス
フロロカーボンを得意とするクレハが開発した傑作ショックリーダー。
ルアーフィッシングだけでなく、エサ釣りにも使われるなど、各ジャンルのプロ釣り師から圧倒的な支持を集めるモデルです。
異なる素材を組み合わせた二重構造を採用し、結束強度、感度、耐摩耗性をハイレベルで兼ね備えています。
なお、しなやかさを重視したい場合は別モデルの『FX』をセレクトするのもあり。こちらもルアーフィッシングで愛用者が多いおすすめ製品。
スタイルやフィールドに応じて使い分けるのがよいでしょう。
ナイロンリーダー
ナイロン製リーダーは厳選の3アイテムです。
バリバス(VARIVAS)/シーバスショックリーダー[ナイロン]
シーバスにフォーカスした専用設計のナイロン製ショックリーダー。
ナイロン製ながら通常のナイロンの約20倍の耐摩耗性を誇るVEP製法に、フレキシブル加工をプラス。
しなやかさをプラスしたことでより扱いやすいショックリーダーに仕上がっています。
適度な伸びがアワセ切れやフックの伸びを低減。憧れのランカーシーバスを確実に引き寄せてくれるショックリーダーです。
バリバス(VARIVAS)/VEPショックリーダー[ナイロン]
ソルトルアーマンから長きにわたり愛され続けている名作ナイロンリーダー。
同社が得意とするVEP製法を採用し、ナイロン素材でありながら、通常の20倍もの耐摩耗性を実現しています。
ナイロン特有の適度な伸びはルアーの操作性を高めるほか、シーバスが暴れたときの衝撃を吸収してくれるため、パワーファイトでも口元のハリ穴が広がりにくいのも特徴。つまりは無駄なバラシを減らしてくれるというわけです。
トップウォータープラグや巻きモノを安定してスイムさせたい場面にもぴったり。
ダイワ(DAIWA)/モアザンリーダーEX II TYPE-N
シーバス専用に設計された、高強力ナイロン製ショックリーダー。
ノットの強さを重視した設計とシーバスのトリッキーなファイトに対応してバラシを防いでくれる
ショック吸収性性能が秀逸。
巻き癖がつきにくいローテンションのゆる巻きや使い勝手のよい専用設計のスプールバンドもアングラーファーストな発想です。
まとめ ボートシーバス用のショックリーダーは最適解を選ぶことで釣果もアップ
いかがでしたか。
今回はボートシーバスにおすすめのショックリーダーを解説、紹介しました。
ショックリーダーは、PEラインを守るだけでなく、ルアーのアクションや釣果にも影響を与える重要なパーツです。
素材や太さ、長さのバランスを意識して、自分のスタイルやフィールドに合ったセッティングを見つけてください。適切なショックリーダーは、シーバスとの距離をグッと縮めてくれるはずです。
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