ジグ(メタルジグ)とは金属を主な素材に使用したルアーの一種。ジギングには欠かすことができないルアーです。ジグを理解するための歴史、種類、形状など、基本中の基本を紹介しましょう。
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ジグ(メタルジグ)は金属素材を使ったルアーのひとつ
ジグ(メタルジグ)とは鉛、タングステン、鉄などの金属を素材にしたルアーです。
鉛と錫の合金を成型し、その表面に塗装したり、ホログラムを張ったりして作られたものが最もポピュラーです。
鉛と錫の合金より比重の大きいタングステンを素材にしたジグや、比重が小さく環境にやさしい鉄を素材にしたジグも人気があります。また、鉛とタングステン、鉛と樹脂など、いくつかの素材を組み合わせたハイブリッドタイプのジグもあります。
ジグにはラインを結ぶためのステンレス製などのワイヤーが内蔵されていて、両端(フロント、リア)に突き出しています。これは(ライン)アイと呼ばれ、ラインや接続金具をセットする部分です。ジグによってはボディの中ほどにアイが出ているものなど、いくつかのバリエーションも存在します。
ジグは重さや長さ、動きのタイプまで多種多様
オフショアで使うジグのウェイトはアジングやメバル狙いで使う3グラム程度の軽量なものから、深海のアブラボウズを狙うときに使用する1キロを超えるヘビー級のものまでさまざま。
長さも1センチ程度から30センチを超えるものまで多彩。短いものはショートタイプ(ショートジグ)、長いものはロングタイプ(ロングジグ)、やや長めのものはセミロングタイプ(セミロングジグ)などと呼ばれますが、明確な基準は存在しません。
ジグはより釣れる動きを出すため、重心設計や幅と長さのバランス、棒型か平型かなど、さまざまな要素を考慮してデザインされています。また、釣れる、釣れないだけでなく、使っていて疲れにくいように引き重りを軽減したり、小さな入力でも動くようにしたりと使いやすさも考えて作られています。
アメリカが発祥!? ジグの歴史は意外と古い
ジグの歴史は意外に古く、1859年にアメリカでパテント申請された「Haskell Minnow(ハスケルミノー)」というルアーが最古のジグとされています。申請者の名前は「Riley Haskell(ライリー・ハスケル)」。木と銅を素材に作られた、主にトローリングでの使用を前提にしたジグだったようです。
その後もさまざまなジグが発表されますが、現在にも続くジグの基本形といえば1950年代にリリースされたホプキンスの「ショーティ」というジグでしょう。日本ではバスフィッシングでも人気がありましたが、本来はソルトウォーターでの使用を前提に作られたようです。現在でも現役の「釣れる」ジグです。
まとめ ジグ選びはどんな使い方がベストかをよく理解することが大切
ジグはオフショアフィッシングでは欠かすことができない、とても優れたルアーです。現在ではセレクトに迷うほど、多くの種類があります。釣りたい魚に特化した性能を持つものも多数存在します。
選択する際にはジグがどのような動き、動かし方を想定してデザインされているのか? を理解して使うことが大切です。製作者、デザイナーが意図した使い方を分かっているかどうかで大きく釣果も変わってきます。ぜひしっかり勉強? して賢く使いこなしましょう。
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