2025年、夏の東京湾ボートマゴチのメインベイトはエビ、らしい。これは秋にも続く傾向でしょう。エビを模すアクションといえばリフト&フォールが重要。ということで、本記事ではすえ丸船長・須江一樹さん厳選のベストタックルとリフト&フォールのコツを紹介します!
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この記事を作った人すえ丸船長・須江一樹(すえ・かずき)
埼玉県出身横浜市在住。姉妹の父。
10歳の頃ブラックバスブームで釣りを始める。
釣りを仕事にすることを夢見て30歳で横浜の名門アイランドクルーズに入社しガイド業を始める。10年の修行期間を経て2025年、「すえ丸」開業。趣味は釣り。得意なこと釣り、苦手なこと釣り。
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今年の東京湾ボートマゴチはリフト&フォール!
夏のマゴチといえば東京湾には『照りゴチ』という言葉があります。
東京湾では非常に有名な言葉で、あまりにも有名なためマゴチのハイシーズンは夏だとみんなが思っています。
もっと言うと有名過ぎてマゴチは夏しか釣れない魚だと思われてるくらいです。
しかし、この照りゴチと言う言葉は、実はエサ釣りのハイシーズンを表す言葉です。ルアーでマゴチを狙うにはあまり良いシーズンとは言えないのが夏というシーズンなのです。
でも、今年は違います。ジグヘッド&ワームの釣りで非常に良く釣れているのです。

注:マゴチが吐いたエビ
攻める水深は5〜7m。ベイトは例年だとシャコやハゼが多いのですが、今年はエビをよく吐きます。
例年とベイトが違うためか、釣れ方も微妙に違います。例年、夏はズル引きがよく釣れるのですが、今年はリフト&フォール一辺倒。
ズルズルしても全くと言って良いほど反応しません。逆にリフト&フォールが出来ると、すぐ!と言って良いほどマゴチが反応してくれるので、リフト&フォールアクション習得にもってこいの夏と言えます。
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東京湾ボートマゴチ用ロッド
ロッドは長さが7から7.6ft、パワーはML程度のスピニングロッドがマゴチ釣りには適しています。
必ずしも専用ロッドを用意する必要はなく、ボートシーバスロッドやバスロッド、エギングロッドなどで十分対応出来ます。
基本的にはパワーゲームというよりはライトゲームの延長にある釣りですので、ロックフィッシュロッドのような、あまりガチガチ過ぎるロッドは向いていません。
また、感度が釣果を出す上で非常に大事ですので、ライトとはいえフルソリッドのタイラバロッドなどは不向きと言えます。
個人的にはチューブラーロッドの着底感が好きなので、ボートシーバスロッドを使用しています。
〇船長使用ロッド:テイルウォーク/ボートゲーマーSSD S73M
東京湾ボートマゴチ用リール
リールは3000番程度でギアはお好みで大丈夫です。ただファイトはポンピング不可でゴリ巻きファイトを求められる釣りですので、XGクラスだとパワー不足の傾向があります。
パワーと巻き取り量のバランスを考えるとHGクラスが使いやすいでしょう。
〇船長使用リール:テイルウォーク/デュライズ3000SHGX
東京湾ボートマゴチ用PEライン&ショックリーダー
ラインはPEライン1.2号にナイロンリーダーの20〜25lb程度をセットします。
〇船長使用PEライン: VARIVAS/アバニ シーバス マックスパワー PE X9 1.2号
〇船長使用ショックリーダー: VARIVAS/VEPショックリーダー[ナイロン] 25lb
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エコギア/スイミングテンヤ
ジグヘッドが命。そう言い切れるほどマゴチ釣りではジグヘッドが重要です。
当船のお客様には必ずスイミングテンヤを探して買って来て下さいと念を押してお勧めしています。それ程このジグヘッドは釣れるジグヘッドなのです。
使うウエイトは30gを基準として、下は20g〜上は50gまで全てのウエイトを使います。30gと40gを揃えれば、ほとんどの状況は対応出来ると思います。
フックのサイズはなるべく小さいものを使って下さい。各ウエイトの1番小さいサイズでOKです。マゴチ釣りにはストロング仕様は必要ありません。
HIDEUP/スタッガーオリジナル3.5inch
僕のマゴチ釣りの基本ルアーです。
通年いつでもどこでもマゴチが釣れると言えるほどオールマイティに使用できるワームですので、迷ったらまずはオリジナル3.5です。
カラーはソルトカラーのラインナップがありますので、もちろんソルトカラーはオススメですが、バスカラーでもマゴチのヒットカラーは数多く存在します。
グリパン、ウォーターメロンなどの地味な色や、マゴチ釣りでは定番の赤オレンジ系の暖色系まで幅広く揃えて下さい。
HIDEUP/スタッガーワイドホグ3.3inch
元々バス用のギル型ワームとして開発されたワイドシリーズですが、マゴチ釣りのためのルアーではないかと思うほどにマゴチが釣れます。
イカやタコ、カレイやシタビラメなど、マゴチが好きなベイトに模していることはもちろんですが、特筆すべきはフッキング率の良さです。
マゴチの口の形にワイドの形状がフィットして、必ず上唇に貫通するようにフッキングします。
形状的に釣れるルアーとして選択肢に入れるのはもちろんですが、フッキングが悪い時にも選択肢に入れて欲しいルアーです。春や秋は大きめの4inchを使用しますが、夏は少し小さめの3.3inchがオススメです。
すえ丸船長が伝授!ボートマゴチ必釣術
実釣時の注意点を3点、ピックアップしてお伝えします。
リフト&フォールの基本アクション法
マゴチ釣りの基本アクションはズル引きとリフト&フォールですが、現在はリフト&フォールの方が圧倒的に釣れております。
アクション法はまず底までルアーを沈めてからラインを張って、グルッとリールのハンドルを1〜2回転ほど素早く巻いてルアーをリフトします。
リフトしたらストップ。テンションフォールして着底させます。この繰り返しがリフト&フォールの基本アクションです。
アタリはテンションフォール後の着底と全く同じタイミングで出ます。
リフト&フォールのコツ
リフト&フォールで釣果をだすコツは、同じペースでリフト&フォールをし続けることです。
同じペースで動かすとマゴチが捕食のタイミングを掴みやすいのでアタリが増えます。
また釣り人側としても着底とアタリとの違いを感じやすくなり、アタリがわかりやすくなります。
アタリがないというアタリの出方もありますので、同じペースで動かすと着底の「トン!」が無いことでアタリを感じとることも出来るようになります。
リフト&フォールで重要なこと
リフト&フォールで重要なことは着底感です。
「トン!」と着底をハッキリと感じることがとにかく重要で、モサっとなってしまったりそもそも着底がよくわからないとなってしまうと釣果は出ません。
ジグヘッドは軽ければ釣れるという釣りではありませんので、着底が分からなければまずはジグヘッドを重くしてみて下さい。
それでもわからなければ、リールで巻くのではなくロッドでリフトしてみたり、リールを素早く巻いたり、巻き量を増やしたり減らしたりしてリフトの方法や量を変えてみて下さい。
ちょうど良く、「トン!」と感じるように調整出来るとアタリが出るようになります。
すえ丸DATA
神奈川県横浜市子安「すえ丸」
◎TEL:090-7014-8011(須江一樹)
◎HP: https://suemaru.fishing/
◎BOAT:ヤマハ 和船W-32AF(エンジン:スズキ 4ストローク船外機 175馬力・ホンデックス魚探 HDX10C・ホンデックスマルチスキャン(ソナー) HE-773・ロッドホルダー17本・電動マリントイレ)
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